ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ひゅ〜ストン


落下アクション
ポイソフト 2011年6月7日配信開始 ニンテンドー3DS

SONOTASOFT 3DSWare-Review

新趣向のレーシング?

ポイソフトといえばWiiウェアの「王だぁ!!」を開発した会社だ。私はこのソフトをWiiウェアのソフトの中で2番目に長い時間遊んだ。
で、ニンテンドー3DS専用のダウンロードソフトロンチとして配信開始となったのがこの「ひゅ〜ストン」。
メーカーによるとジャンルは「声出ちゃう系落下アクション」とのこと。


操作はスライドパッドのみというシンプルさ。
そして、プレイヤーが操作するのも「石」。
石を井戸に放り込むと井戸の底へと落下していくのだが、なぜだか井戸の中には障害物がいっぱい。
障害物をよけながら井戸の底である水面までたどり着くとゴール。
放り込んだ石は画面奥に向かっていき、立体視を活かして中の障害物はどんどん画面手前に迫ってくるように見える。
スピードは自分で操作できず、落下することでアクセルを踏んでいる状態となり、加速度が増す。
コースは一直線で複雑さはないけど、アクションというよりはレーシングゲームに近い。



石の種類

「石」は宝石やスイカなど全部で10種類ある。
それぞれに特徴があって、石の大きさや加速度、マックス時のスピード、HPなどが違う。
HPというのはそのまま体力を意味して、障害物に当たると減っていく。
よりスピードにのって正面からぶつかると多くHPが削られる。
ゼロになってしまうとゲームオーバー。
なので、HPが無限大のゴムボールが初めから用意されていて、どんなに下手でもとりあえずゴールできるようにはなっている。


よいタイムを出すには「石」選びも重要。
ゴムボールのように障害物に当たると跳ね返りが大きい物はその分タイムロスとなってしまう。
何しろ狭い井戸のなかだ。障害物に当たらずすり抜け、速度を落とさないのがなにより重要。
石が大きいと体力もあるが、狭い隙間を通り抜けるのが難しくなる。タイムアタックには向いていない。


アイテムは体力を回復する黄色いバルーンだけ。
障害物の中でもドーナツは真ん中を通り抜けるとブーストがかかってスピードアップする。
ところがこのドーナツ、たまに真ん中があいていないダミーもある。
近くで見ればすぐにわかるがスピードが出ていると判断が鈍る。
浮遊しているクッキーは自分の方へ寄ってくるし、固定されていない柱に当たると柱が不安定になって落下していくので、落下していく柱にまたぶつかってしまったりと、一度ひっかかるとことごとく災難に襲われる。
特にスピードにのっていないと障害物が目の前に迫ってきて画面を遮る時間が長くなるのでやりにくくなる。
スピードの緩急は自分では操作できないこともあって、イメージ以上に難しいゲームだ。


また、「石」には慣性がかかっていて、方向キーを押しすぎると思ったより右へ行ったり左へ行ったりするので難しい。
自分はレーシングゲームのそんなところが慣れなくて好きじゃないのだが、このゲームはなんだかはまってしまう。
それぞれの「石」には井戸に投げ込まれるエピソードがあってそれもまたユニーク。
毒薬の入ったビンなんてのもそうだけど、マトリョーシカの特性を考えついた人はすごいアイディアマンだなぁと思う。