ゲーム録

テレビゲームについて語る

 Sa・Ga2 秘宝伝説 (サガ2 ひほうでんせつ)

ロールプレイングゲーム
スクウェア 1990年12月14日発売 ゲームボーイ

SQUARESOFT

9つの世界

この世界を創造した古き神々が残した遺産が秘宝と呼ばれるものであり、全部で77つあるという。それらを全部を1つにあわせると「女神の像」となり、強大な力が得られると言い伝えがあった。その秘宝を巡って世界各所では醜い争いが勃発していた。


主人公の父は精霊の鏡を預けたままどこかへといなくなった。主人公はこの鏡を頼りに父を捜す旅へと出る。この鏡は秘宝の場所を示すものだったのだ。
1つの世界に存在する秘宝をすべて集めると次の世界への扉が開かれる。世界は「天の柱」で繋がっていて、そこを上り下りして世界間を移動できる。


秘宝の力で新しき神になった者たちが存在した。アシュラ、アポロン、ビーナス、オーディンである。主人公はその新しき神々との戦闘は避けられない。
神といったら「救いの神」というイメージがあるのだが、サガシリーズでは神や英雄たちと戦うのが定めのようになっているのが面白い。そしてこのゲームのラストに待ち受けるボスも神々が創造したものであった。



前作の流れから

基本的には前作を踏襲したシステムとなっている。
仲間は3人くわえることができ、人間、エスパー、ロボ、モンスターの4種で、今作は一度選ぶと途中で入れ替えることはできない。


人間はアイテムでも成長させてあげられるが、戦闘でも能力が上昇する。ファイナルファンタジーのように武器を使うか魔法を使うか、戦闘の行動で上昇する能力が決まる。アイテムは8つまでもてる。


エスパーも同様だが、突然変異で新しい特殊能力を4つまで覚える。ただし、アイテムと特殊能力は同じ欄にあるので、アイテムを7つ持っていれば1つしか覚えないことになる。
そして今回は欄の一番下にある特殊能力のみが突然変異の対象となるので、いらない能力を一番下に入れ替えておくことができる。


モンスターは前作同様、モンスターが落とす肉を食べることによって違うモンスターへと変身する。アイテムは持てないが固定の特殊能力があり、使用回数はあるが宿屋で回復できる。



メカの登場

メカは戦闘でレベルアップはしない。装備する防具や武器によって能力値が上がるので、なにかを持たせておいた方がよい。
また、メカには銃器や弓など攻撃力がプラスとなる武器もある。武器の使用回数は装備したことによって半減するが、0になっても宿屋で使用回数を回復できる。武器だけではなく、アイテムやケアルの書も同様である。


そのためか、入手したアイテムはいったん共通のアイテム欄に登録される。16個まで持てる。そこから誰に持たせるか選択するので、自動的にメカがアイテムを持ってしまい、使用回数が半減してしまうということはない。

NPC(ノンプレイヤーキャラ)とその他

パーティ4人のほかに、随時仲間になってくれるキャラクターがいる。アイテムを持たせることもできるし、戦闘ではコマンド入力もできる。
フィールドを歩いている最中ならば、Bボタンで話をすることができる。


戦闘で仲間が死んでしまっても、戦闘終了後にはHP1で復活する。全滅したときはオーディンが復活させてくれるが、オーディンを倒してしまった後はセーブしたところからやりなおしとなる。


メモという機能があって、これはイベントが進んでいくと自動的に重要なことがメモされていくシステム。
サガシリーズは一貫していない部分も多いのだが、初期2作はとても似ていて、この作品は律儀にバージョンアップしたという印象だ。


さてさて、主人公の父親もNPCとして加わったりもするのだが、すべてのことが解決するとまた旅に出るという。
今まで聖杯、聖櫃、4つのクリスタルを守ってきたことがあるというが、今度は三種の神器を探すのだとか……懲りない性分ですね。