ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ドラゴンクエスト4 導かれし者たち (DRAGON QUEST IV)

ロールプレイングゲーム
エニックス 1990年2月11日発売 ファミコン

ENIXSOFT

オムニバス形式

まずはいつものとおり、主人公・勇者の名を入力するが、はじまりは主人公の物語ではない。
導かれし者たちのエピソードが章仕立てになっていて、最後の5章で主人公の元へと集まってくる構成。
王宮戦士ライアン、サントハイムの王女アリーナと王女に仕えるブライ・クリフト、商人のトルネコ、占い師のミネアと踊り子のマーニャがそれぞれの思いを胸に一つの悪へと向かっていく際、主人公と出会い力を合わせて悪を討伐するというもの。



人工知能(AI)

1〜4章では上記のキャラクターがそれぞれ主人公となるのだが、5章には参戦しないサブキャラクターが仲間に加わることがある。それらの仲間はプレイヤーがコマンド入力できず、AIに任せる戦闘となる。
AIはどんな行動を取らせるか大まかな設定をできるが、こちらの思惑通りに動かないこともある。
5章では主人公が主役となるため、そのほかのキャラクターはAIによる戦闘となり、自由に扱えないためにボス戦が苦しいときがある。



新システム

世界の隅っこにメダル王の城がある。世界各地に落ちているメダルを集めて献上すると、他では手に入らないアイテムと交換してくれる。
本格的なカジノが登場。コインを買って『ポーカー』『スロット』『モンスター格闘場』で遊べる。増やしたコインはアイテムと交換。換金はできない。


主要人物が8人いるので、フィールドを歩くときは戦闘に参加しないものたちは馬車の中で待機しておくようになった。広い入り口の洞窟ではそのまま馬車も一緒に連れて行ける。馬車が一緒の時は待機中のメンバーといつでも入れ替えられ、戦闘に参加していなくても経験値が付与される。

そのほかの乗り物には気球があって、空を移動中は敵と遭遇しない。
フィールドが広くなったためか、自分が現在どこにいるかわかる地図がゲーム内で入手できる。それ以降のシリーズでも世界地図はある。



天空シリーズ

ことの発端はロザリーというルビーの涙を流すエルフが人間の強欲の犠牲になってしまったことにある。彼女に思いを寄せるピサロが悪の化身となり、人間に復讐しようと憎悪に燃える。
一方、ミネア・マーニャ姉妹の父は「進化の秘法」を発見してしまい、それが悪の手に渡る。どんな者でも魔物と化してしまう恐ろしいものだ。殺害された父の敵を取るため、にわかに大きくなりつつある悪を倒すため、主人公らは立ち上がる。


主人公は勇者といっても「ロト」ではない。木こりと天女の間に出来た子である。新たなシリーズの幕開けだ。ただ、ロトシリーズと違ってIV〜VIまで明確な繋がりが記されているというのでもないが、Vでの勇者もまた天女の血を引く者だ。
勇者のみが装備できる4つの武具を身につけると天空城へと行ける。そこにはかつて地獄の帝王を封印した竜の神マスタードラゴンがいる。


IIIでは竜の女王が登場している。主人公に魔王を封じるための「光りの玉」を授け、子を産み落とすと同時に息を引き取っている。
竜の女王がいる場所は天界に最も近い場所とされている。マスタードラゴンとなんらかの関わりはあるのだろうか?



リメイクで遊ぼう

オリジナル版にはない要素もあって、ファミコンでさんざん遊んだ人でもまたハマってしまうだろう……



『ドラゴンクエスト IV』
2001.11.22 PS




『ドラゴンクエストIV』
 2007.11.22 ニンテンドーDS