ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ヨッシーストーリー


スクロールアクション
任天堂 1997年12月21日発売 ニンテンドウ64

任天堂 2007年10月30日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

ちびヨッシー

スーパーファミコン「ヨッシーアイランド」の雰囲気を持ったアクションゲーム。ステージは布絵本のような風合いがあって、パステルカラーの世界がかわいらしい。
前作ではベビーマリオを背中に乗せたヨッシーが冒険に繰り出したが、今回の主役はタマゴから生まれたばかりの6色のちびヨッシーだ。


スーパーしあわせのツリーがうばわれて、ヨッシーたちの住む島が絵本に閉じこめられた。ベビークッパのしわざだ。おとなたちはみんな力を奪われてへなへなになってしまった。
6匹のちびヨッシーは絵本の最後のページにあるというベビークッパのお城をめざして出発した。
フルーツを食べれば幸せいっぱい。ぼくらがしあわせになったとき、世界はきっともとどおり……というわけで、ヨッシーはステージ上のフルーツを食べまくる。



絵本のページをめくって・・・

6ページ分のステージがあり、それぞれ4つのコースがある。
1つのコースには60個の果物があるので、30個を食べたところでクリアとなるおもむきが変わったゲームだ。
コースにあるスペシャルハートを探し出すと次のコースに入れるようになる。


「おはなしモード」でコースをクリアすると「トライアルモード」でいつでもそのコースをプレイできるようになる。
というのも、「おはなしモード」では通常のマリオゲームのようにクリアしたところまでをセーブしておく方式ではなく、それまでにコースをいくつかクリアしていても、また新たに始めるときはそのステージを初めからやり直すようになっているのだ。
しかし一本道ではなく、どのコースから始めるか選択できるので、ラストボスまでの道のりをどう攻略していくかという楽しみはあるかもしれない。


セーブはオートなので、セーブデータをリセットしたいときはオプションで消去する。



アクション

ヨッシーのアクションはだいたい従来と同じ。
ジャンプして敵を踏みつぶすか、長い舌で敵を巻き込んで飲み込むか。敵を飲み込むとタマゴとなり、最大で6個まで持って歩ける。
タマゴを投げつけて敵を倒すことも可能で、シャボンを割ったり、届かないハテナボックスを叩くのにも使える。また、タマゴはカーソルの方向へと飛んでいくが、物に当たらなければカーソル位置で花火のように弾け、その火の粉で敵を倒すことも出来る。


新たな動作「くんくんする」は怪しい場所を見つけたとき、Rボタンで臭いをかぐ。ヨッシーがじたばたとあばれたらその場所にはなにかがあるので、ヒップドロップをして見つけ出す。また、ポチという犬が「ここ掘れワンワン」とでもいうようにウロウロしていたら、ヒップドロップをしてみるといい。



フルーツ大好き

ヨッシーの体力は「にこにこメーター」という花びらで表示されていて、敵と接触したり、嫌いな色の敵を飲み込んでしまったり、とうがらしを食べてしまうと体力が減る。
体力がゼロとなったときにはそのヨッシーはベビークッパの手下に連れ去られ、6匹のヨッシーが倒れてしまったらゲームオーバーとなる。


6色のヨッシーには好きなフルーツがある。自分と同じ色のフルーツが好きで、コース中に好きなフルーツを食べるとより体力を回復する。
ゲームを始める前にきょうのラッキーフルーツが決定し、そのフルーツを食べるとより体力が回復する。
コースには60個のフルーツがあるので、えり好みして食べていったほうがよい。
とくにメロンは好物で6匹のヨッシーはみんな好き。


同じフルーツを6つ連続して食べ続けるとハートフルーツが出現する。食べたフルーツは画面の枠を囲うように1つ1つ並んで表示されるのでわかりやすい。
ハートフルーツはヨッシーが無敵になる最強アイテム。ヒップドロップをすると画面内のヘイホーがみんなフルーツになり、タマゴも投げ放題。舌の長さは通常の1.5倍になる。


クリアするとスコアが出るので、ハイスコアを目指すのもひとつの目的。スコアの加算対象は食べたフルーツの種類、コイン、倒した敵、ハート、メロン、残りヨッシーである。
敵の色はヒップドロップすると変えることが出来るので、ヨッシーと同じ色のときに倒せばより得点が高くなる。



敵じゃないのよ

コースにはカエルのような姿をしたワープちゃんと呼ばれるキャラクターが4体いて、それぞれ1〜4の番号がついており、踏みつけると起きあがる。起こしておけばあとになって、ワープちゃんにふれるとその番号の順番にワープする。
最初のうちは活用しないかもしれないが、ハイスコアを目指してフルーツを食べる順番等の戦略からコースを行き来するのに有効となる。


チューリップを飲み込むとヨッシー自身がタマゴになり、パチンコを弾く要領でレバーを操作すればレバーを倒した方向とは逆の方向にヨッシーが飛んでいく。場所移動に最適。


しろのタマゴとくろのタマゴが隠されているが、ころを持ってクリアすればしろヨッシー、くろヨッシーが仲間に加わる。舌も長いし、フルーツの好き嫌いも無い。
しろヘイホーはヨッシーが1匹以上連れ去れれてしまったときに出現する。これを連れてクリアすれば連れられてしまった仲間を取り戻すことができるのだ。


さくさくとできるゲームだが、タマゴを常に確保しておいた方がよさそうだ。大きめの敵には非常に便利。ただ、投げるときに方向が定まらなくてぼやぼやしていると当たってくるので気をつけなくてはならない。
手軽に楽しめるゲームだ。