ゲーム録

テレビゲームについて語る

 キャプテン★レインボー (CAPTAIN RAINBOW)

アドベンチャー
任天堂 2008年8月28日発売 Wii

NINTENDOSOFT WiiReview

ニンテンドー裏オールスターズ?

ギフトピア』『ちびロボ!』を手がけたスキップが開発。
本作の主人公はマメルカ出身の青年ニック。一世を風靡したTVヒーロー、キャプテン★レインボーであったが、人気の低迷で少年達から見向きもされなくなってしまった。
ニックは再びヒーローに返り咲くという願いを叶えるために「ミミン島」へと旅だった。
島へとやってきたのはニックだけではない。

スーパーマリオUSA』のキャサリンや『謎の村雨城』の鷹丸、『ファミコンウォーズ』の兵士、『パンチアウト』のリトルマック、『デビルワールド』のデビルなど総勢12人。
なかでも『新・鬼ヶ島』に登場したひかりは巫女としてニックの助けとなってくれる。
次に何をしたらよいかなどのヒントを占ってくれるのだ。



住民と仲良くなる

住民に話しかけるとニックに何かを要求してくることがある。
それを解決させればニックに対する好感度が上がり、仲良しになってくれる。
それはほとんどの場合、お使いイベントかミニゲーム

リトルマックは原形をとどめないほど太ってしまっており、減量を手伝ってほしいといわれる。
リモコンとヌンチャクをタイミング良く振る音ゲーみたいなミニゲームで適切に減量させてあげればよいのだが、やりすぎるとガリガリに細って逃避行してしまう。
と、そんな具合に小さい島ながら右往左往して住民とコンタクトを取っていく。



願い事を・・・

島には「キラリン」という星が落ちていて、壊せる岩やはにわの中などにある。
また、ミニゲームをやって成功したときなどに住民からも1個もらえるのだが、これが簡単に拾えるキラリンと1個と同じ価値というのはどうなんだ?
そして20個集めた瞬間、流星夜が起こって島のどこかに星が落ちる。
この星を拾って島の祭壇にかかげれば願い事をかなえてくれる。
もちろん、ニックがヒーローに返り咲くというという願いでもいい。
だけでもそれではそこでゲームが終わってしまう。
星1つでは1つの願いしか叶えられない。ヒーローたるもの、みんなの願いを叶えないと。


しかし、流星夜になるとシャドーが現れて星を奪おうとする。
シャドーの手に渡ると速く取り返さなければそれはシャドーのものとなって流星夜が終わってしまう。
これもまた簡単にミニゲームで奪取できる。
流星夜の期間、仲良くなった住人に話しかけるとニックに付いてきてくれる。
Zボタンをおすとその住人に星をパスできるのでシャドー回避に使える。
一緒に祭壇までやってくればその住人の願いを叶えてあげられるので、住人とは仲良くなっておかねばならないというわけだ。
願いを叶えた住人は島から去っていくので、だんだん少なくなっていってさみしい。



変身!


ニックはキャプテンレインボーに変身することができる。
ヨーヨー使いで物を捕まえたり、大きな物を壊したり。
島にいる生物を捕まえるには変身する必要があって、捕まえた生物は図鑑に記録される。
シャドーとの争いでも活躍はするが、少々物足りない。こんなヒーローではそりゃ番組も打ち切られるわって感じ。
全体的にシュールというかナンセンスなジョークが多い。
そもそも落ち目のヒーローってのがこのゲームの性質を決定づけている。
それはそれで三流臭くて悪くない世界観だけど、ミニゲーム進行なのがちょっぴり残念。



ジャケット
 キャプテン★レインボー