ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ゼルダの伝説 夢幻の砂時計

アクションアドベンチャー
任天堂 2007年6月23日発売 ニンテンドーDS

NINTENDOSOFT

タッチペンで

ゲームキューブソフト「ゼルダの伝説 風のタクト」の冒険後から物語が始まる。
ハイラル王国の王女ゼルダ姫でもある海賊のお頭テトラが幽霊船に連れ去られてしまった。
リンクはその船に乗り込もうとするも海の中に落ち、メルカ島に流れ着く。
謎の老人シーワンや、幽霊船の財宝を手に入れようともくろむラインバックの手助けを得ながら、昔の記憶を失った妖精シエラと共にテトラを探す旅が始まる。


すべてはタッチ操作のみで遊べるゲーム。
リンクの移動もタッチペンで、十字キーは使えない。
敵から素早く逃げたいときや転がって木を揺らす動作などがやりにくいと感じるが、想像していたよりもアクション性の高いゲーム。


今回はフィールドマップや海図、ダンジョンマップに自分で文字を書き込むことができ、今は何もできないけど気になった場所を記しておいたり、ダンジョンの謎解きのヒントなどを書き込んで、あとででも確認できるようになっている。
それがまた冒険しているような気分になって楽しいのだ。



夢幻の砂時計

メルカ島にある海王の神殿には呪いがかけられており、聖域以外の場所を歩いていると命が削り取られていく。
夢幻の砂時計を持っていれば砂が落ちるまでの間は無傷でいられる。
この砂は海王のフォースが結晶になったものともいわれ、魔物を倒したり海底からお宝を拾い上げると砂が増えて制限時間が増え、より長く神殿内部を探索できるようになる。


アイテムを入手していけばさらに道も開け、最下層で力を蓄えているという魔王のところまでたどり着けるという。
ダンジョンは他にもいくつかあるのだが、ここへは何度か訪れることになる。
中でもファントムという魔物は初期のリンクでは太刀打ちできないので逃げるしかない。
ただし、聖域では身を隠せることができるのでそれをうまく利用していくことになる。



アイテムを使う

アイテムは1つ装備しておくことができ、下画面の右上にアイコン表示されるので、それをタッチすると装備して使うことができる。
ブーメランやボムチュウはタッチ画面で軌跡を描いて自由に動きを操作する。
かぎ爪ロープは杭に絡ませてジャンプで渡れない場所へも移動できるが、2つの杭に縛り付けると段違いの場所でもロープの上を渡って歩けるようになったり、また別の使い方もできて驚かされる。

航海

前作ではタクトを振って風を起こして船を移動させていたが、今回はタッチペンで移動する道のりのラインを引いて自動で船を走らせる。
大砲を撃って敵をやっつけたり、ジャンプして障害物をかわしたりと船での移動中もぼんやりとはしていられない。
地図に書かれていない島が見つかることもある。


宝の地図を手に入れると海図に×印がつくので、サルベージして宝を手に入れることができる。
海賊船を打ち落とすとたまに×印が出るが、同じように宝を入手できる。
魚のマークは魚の動きを示しているので、その場所まで移動して釣り竿を使えば魚が釣れる。
どちらもミニゲームのようになっているので失敗する場合もある。


従来のゼルダの伝説から操作方法が一新され、タッチペンのみの操作という思いきった手法を選択したが、ダンジョンの謎解きやボスの倒し方などファンにも楽しめる内容になっているし、「無難におもしろいんだろうな」という後ろ向きな評判を打破した良作。
タッチジェネレーション系以外のゲームでも、タッチペン操作でおおいに遊べるという発見になった。



ジャケット
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計