面クリア型アクション
任天堂 1994年6月14日発売 ゲームボーイ
NINTENDOSOFT
マリオVSドンキーコング
「ドンキーコング」というタイトルだけ聞くとアーケードやファミコンで出たドンキーコングの移植かと思ってしまうかもしれない。
実際、最初の4ステージはそのステージを流用しているが、それはファンサービスのおまけみたいなもので、それ以降は完全新作でステージ数も100ほどあるし、シンプルな2D横スクロールアクションのマリオランドよりアクションは豊富だ。
ヒロインのポリーンがドンキーコングにさらわれ、マリオが救い出すべくドンキーを追う。
面クリア型でそのたびにポリーンを救い出してはドンキーにさらわれ、まさにマリオ対ドンキーコングといったところ。
ポリーンはガキのかかった扉の向こうにいるので、ステージの中にあるカギをひろい、どうにか扉まで運ぶことができるのクリアとなる。
カギは頭上に担いで運ぶ。はしごを登れなかったり制約があるので、ゴールまでたどり着けるように仕掛けを使ったりと、パズル的な要素もある。
スーパーマリオブラザーズ3のようなマップがあって、ビッグシティーから森、船、ジャングル、氷山、塔と、ドンキーコングは故郷へ向かって逃げていく。
その場所場所によってステージに特徴がある。
4ステージごとにドンキーコングとの直接対決になっていて、アーケードのドンキーコングのように一番上まで上り詰めたり、ドンキーが投げてきたタルを担いでぶつけて攻撃したりしてドンキーを倒す。
マリオの多彩なアクション
下ボタンを押しながらAボタンで逆立ち、さらにAボタンでハイジャンプ。逆立ちをしているときは落下物を蹴飛ばすこともできる。
移動中に進行方向とは逆に十字キーを入れてAボタンでバック宙。
水平あるいは斜めに張られたロープにつかまったとき上ボタンを押すと大車輪をはじめ、その最中にAボタンを押すと遠くへ飛ぶことができる。
Bボタンでは物を持ち上げて放り投げたり、上に乗れる敵ならば、スーパーマリオUSAのように敵を担ぐことができる。
ハンマーを取ると一定時間自動的に振り下ろすので敵を倒すことができる。
その代わりジャンプやはしごを登ることができなくなる。
Bボタンでハンマーを放り投げて手放すので、その隙に上段へ登り、ハンマーをキャッチできるとそのまま使える。
ステージギミック
矢印が書いてあるブロックに触れると画面上の障害物がない場所に道やはしごを設置できるようになる。
それらは同時に複数の場所に設置可能だ。だが一定時間で元に戻ってしまう。
レバーを押して仕掛けを動かすこともできる。
新しい仕掛けが出てくるとステージ最初のデモでどんなことができるかさりげなく教えてくれる親切設計。
1つのステージでパラソル、帽子、バッグの3点を取ってクリアするとボーナスゲームとなる。ルーレットやスロットでマリオの残り数を増やせる。
ステージの広さは1〜2画面ほどで面クリアタイプというゲームボーイに適したゲームだが、マリオの動きからギミックまでよくできたゲームだ。
とても地味なタイトルだけど、「マリオVSドンキーコング」という名でリメイクされ、そのほかにもニンテンドーDSで2作、DSiウェアで1作と、シリーズが続いているので3DSでもきっと配信されるでしょうね。やってみて損はないです。
マリオ vs. ドンキーコング 突撃!ミニランド