ゲーム録

テレビゲームについて語る

 パイロットウイングス64 (PILOTWINGS64)

フライトシミュレーション
任天堂 1996年6月23日発売 ニンテンドウ64

島々を大空でめぐる

飛行機に乗って空を飛ぶとなるとシューティングが多いかと思いますが、こちらはフライトシミュレーション。
いろんな乗り物や器具を装着して人類が空を飛ぶゲームです。
それぞれの乗り物やレベルに応じてタスク(課題)があり、指定されたように空を飛んで高得点を目指す。
主に空中に浮かぶリングを通り抜けたり、的に当てたりしながらより短い時間で指定された着地点にうまく着地させる。
壁にぶつかったりすると減点され、衝撃がひどいときには墜落してゲームオーバーとなる。
タイムオーバーはないようなので、タスクを無視して3Dの島を自由に探索するのもよい。


搭乗人物は6人。体重差などによって3つのタイプに分かれていて、風の影響をうけるかどうか、エンジン出力のアップダウンのしやすさ、旋回のしやすさなどが違い、乗り物と搭乗者の組み合わせによって難易度も違ってくる。



島は遊園地などがあるホリディアイランド、雪山のエバーフロスト島、島々や鍾乳洞があるクレッセン島、小さなアメリカ・リトルステイツの4種。タスクによって島やスタート地点が決められている。
一定の得点が得られるとバードマンでの飛行が可能になる。
なんの課題もなく、腕に翼を付けて自由に飛び回れるモード。夕方や星空、吹雪など天候も選べる。



機種


ハンググライダーはエンジンがついていないので、なにもしなければどんどん高度は下がっていく。
サーマル(上昇気流)に突っ込むと風にあおられて高度を上昇させることができる。
Zボタンで写真撮影できて、合計12枚まで保存が可能。決められた場所を撮影するタスクもある。



ロケットベルトは噴射機を背中に背負って空を飛ぶ。
惰性の力が働くので噴射をやめても少し上昇するが、Zボタンでピタリとその場にとどまることができる。
噴射口は下向きになっているので、その場で下降するには噴射をやめて自然に落下していくのを待つしかない。


ジャイロコプターは形はヘリコプターに似ているが、エンジン出力を始めてその場で上昇していくのではなく、飛行機のように助走して空中へ飛び立つ。
Zボタンでミサイルを発射。的を壊すタスクもある。



以上の3種が初めから遊べるゲームで、3種共に一定の得点を取ると新たな機種が解放されていく。
キャノンボールは大砲に搭乗者を詰め込んで発射させ、的に当てる。
大砲の左右の位置、上下の角度を調整し、発射の力加減を調節する。
風にあおられることもあるのでその調整も必要になってくる。距離が長いので割と難しい。


スカイダイビングは落下中のフォーメーションを整え、パラシュートを開いての着地を成功させる。
Wii Sports リゾートのオープニングは非常に印象的だったが、すでにここでやっていたアイディアだったんですね。思えばリゾートの遊覧飛行などはこのゲームを下地にしているのかもしれませんね。


ジャンブルホッパーはどこぞやの発明家が作ったような跳ねるシューズをはいて飛び回る。
ジャンプするときにスティックの角度の入力によって一歩の距離が変わる。


スーパーファミコン版で宮本・横井両氏が手がけてスタートしたのだが、任天堂のなかでは地味な部類のこのゲーム。
ニンテンドー3DSでこのシリーズが発売されることになっているが、メジャーになれるだろうか。
3D描画のゲームは2Dのゲームと違って空間認識が難しいので、このゲームもリングの通り抜けが思い通りにいかないもどかしさもあったりする。
立体映像になることによってリングの位置が認識しやすくなるそうなので、3DSパイロットウイングスには期待が持てる。リゾートでも遊覧飛行は結構楽しかったし。
ただ、このゲームはタスクで高得点を取るのが厳しくて、エクストラ機種の解放が難しい。
もう一ランク上の楽しさがあればいいなぁ……。



ジャケット
パイロットウイングスリゾート