いつの間に通信で任天堂の岩田社長から3DSにお知らせが送られてきました。
8月11日に本体価格を下げるようです。
「いちばん最初に応援してくださったみなさま」にアンバサダープログラムというのが提供されるという。
かねてからいわれていたけど、3DSの販売がかんばしくないので普及させる為に思いきった策に出たということらしい。
そんなに売れてない印象ではなかったので、こんなに早い時期に1万円も値下げするのは驚いたし、とてもインパクトがある。
ソニーが新機種の発売日を発表するころに値下げして、発売日にマリオとマリオカートを発売すればしのげそうなものだけど。
本当は3DSの極端な売上不振というよりは、ニンテンドーDSとWiiの売上が激減した穴を埋めて、任天堂が得意とする客層のゲーム熱を冷めさせない為とも思える。
DS、ついでWiiと、同時に終焉が近づいてしまったのが痛い。
あと、思うようにソフトメーカーが付いてきてくれてない問題も解消されてないようだし。
DSシリーズは徐々に値を上げても不振に陥ったことはないので、この値段で売れない理由はなくなった。
地方でもすれ違いがもっと増えてくれればうれしい。
早期購入者には年末に展開予定のバーチャルコンソールのソフトをプレゼントするという。
ファミコン10本とゲームボーイアドバンス10本を無償でとは思いがけないプレゼント。
しかもプレゼント予定のGBAソフトは3DSにおいては販売予定はないらしい。
例としてあがっているソフトでは「マリオvs.ドンキーコング」がほしい。
旧作は結局最後まで遊びきらなかったりするので、携帯機でちまちまと遊べるパズルゲームが多いとうれしいな。
エッガーランドとか、ヨッシーのクッキー、ワリオの森、通勤ヒトフデ、bit Generationsなどなど。
ファイアーエムブレム ゲームボーイウォーズアドバンスなどシミュレーションもいい。
ところで、この値下げ騒動。
今までのゲームハード業界ではどうだったのかと調べてみた。
そもそもハードがいつか値下げをすることは、早い段階でゲーム機を買うような人たちは知っている人が多いはずだから。
任天堂はファミコンの発売から10年後にAV 仕様のニューファミコンを半値近い値段で販売している。
ゲームボーイは1989年4月21日に12,800円で販売を開始、1994年5月1日に8,000円に値下げ。
ポケモンはまだ発売されてない時期なので、テコ入れしたとも受け止められる。
ポケモン以降はゲームボーイポケット、ライト、カラーと、様々なバージョンが出てきた。
値下げ競争が起こり始めたのはSCEが参入してからだろうか。
セガサターンは1994年11月22日に44,800円で販売を開始、1995年7月14日に34,800円へ。
プレイステーションは1994年12月3日に39,800円で販売を開始、1995年7月21日に29,800円へ。
両社とも7,8ヶ月たったころ1万円値下げした。
1996年6月23日、NINTENDO64が25,000円で投入されるのにあたって、PSはその前日に19,800円に値下げ。
PSは発売から約1年半で価格を半値にしてシェアを勝ち取ったのだ。
新機種の詳細がE3で発表されるまで値下げをしなかったニンテンドーDSも、初めは厳しい値段設定だったのかもしれない。
SCEを慌てさせたほどだったから。
PSPも苦しい値段設定を強いられ、プレイステーション3も発売前に値段を改定せざるを得なかった。
WiiとPS3は性能が違うけど、任天堂が値段をけしかけたとも思える。
だから、3DSもPS Vitaの様子をうかがいたかったが情報が出てこない。
岩田社長が去年価格を発表したときには、こんなふうに電撃的に値下げすることも想定されていたのではないかと勘ぐってしまう。
マクドナルドの現社長だったか、30円値下げしましたではインパクトがなくて売上数はさほど変わらない。だから100円のハンバーガーには客を引きつける魅力があると。
さすがに前社長がやった60円のハンバーガーでは赤字に転落してしまったが……。
よくハードは利益がなくてソフトで儲けているといわれているが、ゲームはファストフードのサイドメニューで儲けるという感覚とは違う。
やっぱり、ソフトはメインだから。
だから任天堂には期待している。