ゲーム録

テレビゲームについて語る

 マリオブラザーズ (MARIO BROS.)


敵全滅クリア型アクション・2P同時プレイ
任天堂 1983年9月9日発売 ファミコン
任天堂 2006年12月12日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

晴れて主役に!

マリオの初登場は1983年アーケードゲームドンキーコング』だった。
ドンキーにさらわれた恋人レディを、マリオが助けるというゲーム内容にも関わらず、冠名をとられてしまっていた。
2作目の『ドンキーコングJr.』ではドンキーを連れ去るという悪役だったマリオ。
このゲームはゲームウォッチにも移植され、マリオの方は「マリオブラザーズ」にて弟ルイージを従えてようやく陽の目を見ることができた。


ファミコン第6弾のソフトにして初の2人同時プレー・アクションゲーム。
FC本体自体が発売されて間もないこともあって、爆発的な人気を得ていたわけではないが、友達を集めてやるにはスーパーマリオよりも熱くなったものだった。



お仕事に夢中……のはず

ひげをたくわえたオジサン、マリオの職業は配管工だという。
生みの親は、かの宮本茂氏。


カセットラベルにもあるように、土管の切れ端からカメだのカニだの、敵が飛び出てきて、全部倒せば1面がクリアとなる。
きっと、土管に生息する生き物が仕事の妨げになるので、退治しているのだろう……。



どんなゲーム?


敵の撃退方法は、ジャンプして下から叩くというもの。
気絶したところを蹴り飛ばす。
そのまま放っておくと、ゾンビのごとく蘇り、動くスピードが速くなる。


面クリア型で、1ステージは1画面に収まり、左右はループしている。
このゲームがおもしろいのは2人プレイをしたとき。
協力し合って、敵を次々と倒していくか、はたまた相手のミスをさそうか……


敵が気絶しているとき、また下から叩くと敵がひょっこり復活するので、蹴ろうと近づいたときに相手プレイヤーにそれをやられると、敵に触れてやられてしまうわけだ。
画面の真ん中にはPOMがあって、それを叩くと画面内の敵をいっぺんに気絶させられるが、気絶した敵は目を覚ます。


そんな壮絶なバトルに加え、コインの取り合いや、時間が経過しすぎるとファイヤーボールが転がってきたり、つららが地面を凍らせたりと、単純なゲームながら、熱いバトルが繰り広げられる。