ロードランナー　(Lode Runner)

アクションパズル・拾い集めクリア型・エディット
ハドソン　1984年7月20日発売　ファミコン
ハドソン　2007年3月6日バーチャルコンソールダウンロード開始
HUDSONSOFT　VIRTUAL-CONSOLE

もともとはパソコンゲーム

ファミコン＝テレビゲームといったらお子さま向けといった印象が強かったが、任天堂も本体発売当初から麻雀やゴルフ（ゴルフは今でこそ人気ジャンルの一つだが、実際にはおじさんがやるものでしょ）などを出していて、ファミコンの可能性を広く示していた。

ハドソンがファミコン参入第一弾として選んだのがこのロードランナー。
このソフトは、当時まだ一般家庭に普及していなかったパソコンソフト（ブローダーバンド社）からの移植。パソコンからの移植と聞くと小難しそうに思ってしまうのだが、小学生の中学年当たりなら問題なく遊べるゲームだった。

どんなゲーム？

プレイヤーであるランナーが、落ちている金塊を全部拾い集めると上に登るはしごが出現するので、それを使って脱出すれば１面がクリアとなる。
ランナーは実は泥棒で、ボーッとしてると敵の巡回ロボットが近づいてくる。
攻撃は出来ないが、穴を掘ることが出来るので、近づいてきたら穴を掘って落としてしまえばいい。このとき、ロボットが金塊を回収していると自分の頭上に金塊を落とすので拾っておこう。

ロボットはしばらくすると穴から這い出てくるが、掘った穴は数秒後に元に戻るのでうまくいけば埋めてしまうことも出来る。
しかし、敵もしぶとい。
ブロックの中に埋まってもまた別の場所から復活するので結局、敵の数は減らない。

ちなみにこのロボット、のちにボンバーマンとなって主役の座を勝ち取っている。
ドンキーコングに出ていたマリオのようだね。

時間差堀り

このソフトが100万本以上を売り上げたのも、単純なアクションゲームにとどまらなかったからだといえるかもしれない。
金塊を拾うには頭で考えることも必要だった。

中には周囲をブロックで囲まれた金塊もあり、穴を掘って取りに行かなきゃならないのだが、よく考えないと脱出不能となってしまうのだ。
なにしろランナーはジャンプが出来ないので、掘った穴に落ちるとき、そこから出られるか確認しないと自爆せざるをえなくなる。

ランナーは自分の左右を掘ることが出来るが真下を掘ることが出来ない。
それに、掘ろうとしているブロックの上にブロックがあっても掘れないという制約があるので、それがパズル要素となっているのだ。
「時間差堀り」と名付けられた技があり、次々と掘った穴が元に戻る時間差を利用してランナーを移動さねばならない場面にも出くわす。
これを知らないと『チャンピオンシップロードランナー』では１面から躓くことになっちゃいます。