ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ドラゴンクエスト (DRAGON QUEST)


エニックス 1986年5月27日発売 ファミコンRPG
ENIXSOFT

RPGの代名詞

RPGというジャンルを日本中に知らしめ、一大ムーブメントを巻き起こし、たちまちにしてTVゲームには欠かせないジャンルとして定着させたドラゴンクエストは、通称『ドラクエ』として親しまれている。


第一作目の販売本数は150万本。
ファミコンでのシリーズは、DQIIは240万本、DQIIIは370万本、DQIVは300万本と、かならずミリオンセラーを叩きだしし、シリーズ3作目はファミコン全ソフトの中でも歴代3位である。
その後、スーパーファミコンプレイステーションプレイステーション2とソフトを出しており、いずれもそのハードでの売り上げ1,2を争うほどの人気ぶりだ。


ドラクエの生みの親である堀井雄二さんは、日本でもRPGを広く認知してもらいたいという思いから製作にあたったというから、その使命は見事達成したといえるだろう。



豪華スタッフ


プログラムを担当したのは、中村光一さん率いるあのチュンソフト
不思議のダンジョン』でトルネコドラクエIVのキャラ)を使うことが出来たのも、納得がいきますね。
シナリオはドラクエファンにはお馴染み、堀井雄二さん。


モンスターデザインは、堀井さんとは少年ジャンプつながりで、当時からすでに少年マンガで絶大な人気を誇っていた鳥山明さん。
堀井さんが参考にしたという『ウィザードリィ』や『ウルティマ』に出てくるいかにも海外パソゲーなモンスターではなく、日本人に馴染みやすく子供受けするキャラクターだった。
肝心の主人公のドット絵はいまいちだったのだが(なんとその辺にいる兵士と色違い!)戦闘シーンのモンスターはさすがによく描き込んである。


そして、音楽はすぎやまこういちさんだ。
当時はまだ携帯の着メロのような音だが、ダンジョンの音楽に注目してもらいたい。
シンプルな曲だが、階層が深くなると音階が低くなり、テンポもゆっくりになって雰囲気を出している。細かいですねぇ。



ストーリー

その昔、アレフガルドは闇に包まれていた。
その地に伝説の勇者ロトが現れ、闇の支配者魔王を倒し、神より授かった光の玉で魔物を封じたという。
光の玉は国王ラルス1世に渡り、長い間平和が続いていた。しかし、ラルス16世の頃、どこからともなく現れた竜王が光の玉を奪い、再び世界に闇が訪れた。封印が解かれ、魔物たちがそこかしこで荒らし放題となったのである。
予言者ムツヘタはいった。「勇者ロトの血を引く者が現れ、竜王を滅ぼすであろう」と……。


その勇者がプレイヤーだ。
囚われた姫を助け、竜王のいる島を目指す。
その島に渡るには「にじのしずく」が必要だが、手に入れるには3つのアイテムを揃えなくてはならない。勇者はそれらを求めてアレフガルドの地を冒険することになる。



どんなゲーム?

フィールドは敵が出る場所で、町や城に入ると画面が切り替わり、敵が出没しなくなる。城や町で情報を集め、フィールドで敵と戦う。パーティは組まないで、モンスターも1度に1体のみを相手にする。
フロントビューで、自分の姿が見えないというのはシリーズ一貫している。
そこがこだわりのポイントで、ドラクエで主人公がしゃべるというのは基本的にはない。プレイヤーとの一体感を出そうとしているわけだ。IV までは仲間でさえも、自分のパーティに加わってからはしゃべらず、仲間も主人公という感覚。


コマンドはウィンドウズのように、画面切り替えなしでウィンドウが重なっていく手法。
初期のゲームだと感じさせるのは、そのコマンドの内容。
階段の上り下りのコマンドや、人と会話する方角(東西南北)をコマンドで選んだり、洞窟内でたいまつをともしたり、今となっては面倒であるが、それもまた懐かしい。


そして、まだバッテリーバックアップがなかったので、長いパスワードを書き留めなくてはならなかった。
それが「ふっかつのじゅもん」である。
王様に話しかけるといつでも教えてくれる。


こんなパスワードがある。


ほりいゆう じえにつくすど らごくえす とだよ
Lv25 HP157 MP161 G43227 Eはがねのつるぎ Eかわのふく


さいきよう もちものですた あとしたい のだよ
Lv27 HP170 MP157 G60839 Eロトのつるぎ Eロトのよろい