ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 (FIREEMBLEM)


シミュレーションRPG
任天堂 1990年4月20日発売 ファミコン
任天堂 2009年10月20日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

ストーリー

黒竜メディウスはグルニア王国とマケドニア王国を従え、ドルーア帝国を築き上げる。
アカネイア王国はグルニアに攻め入られ、伝説の神剣ファルシオンを奪われた。
アカネイアの王子マルス辺境の地タリスへ亡命した。
そして、メディウスと戦うときが来た――。


シミュレーションにストーリーを持たせ、ロールプレイングゲーム的な要素を持たせた作品で、シミュレーションRPGの礎となったシリーズの第一作目。
全25章からなり、面クリアタイプとなっている。



アカネイア同盟軍

主人公マルスと逃れたアカネイアの騎士団とタリスの兵士らと共に同盟軍を結成してスタートする。
自軍は青色のキャラクターで示され、帝国軍は赤い服を着ている。
行く先々では仲間となる者たちが現れる。村の中で待避していることもあれば敵軍の中から寝返る者もある。

交渉役は主にマルスとタリス国王女のシーダだが、特定の人物が話しかけることによって仲間になることがある。
敵軍のステータスで名前の付いている者が仲間になることが多い。
こちらが話しかけるまで攻撃をしてくることがあるので、倒してしまわないように注意する必要がある。
仲間が増えてくるとステージの最初にユニットを選ぶ画面が現れる。
ステージによって最大人数は異なる。



ユニットを移動させる

まずはプレイヤーからの行動となり、ターンを明け渡すまで敵側からは行動をしてこない。
プレイヤーはユニット1つ1つを動かして行動させる。
ユニットによって攻撃力や耐久力が異なるのはもちろんだが、移動できる距離も異なる。
山や林、石畳、砂漠など地形にも行動距離が制限される。
海や川、高い山などには入れないユニットが多いがペガサスナイトドラゴンナイトは空を飛んで移動出来るのでほとんどの場所へと行ける。


ユニットは全部で22種類。それぞれに特徴があり、扱える武器などが違う。
剣や斧は攻撃を与える者の上下左右の4方向に密接したとき攻撃が可能。
中には斜め方向から攻撃できる武器もある。
弓は密接した斜め方向と1マス空けた上下左右方向からの攻撃が可能。
至近距離から攻撃を仕掛けられた場合、弓を装備している者はそのターンなにもすることはできないが、逆に弓での攻撃を仕掛けた場合は相手から攻撃を受けなくて済む。



敵のステータスや装備品も確認できるので、いかに攻撃を受けずに先制攻撃をするようにユニットを動かすかが重要。
戦闘開始時には地形効果が表示されるが、ユニットが立っている地形によって防御率が異なる。
林や山にいると有利になる。
ターンを終えると敵の行動となり、プレイヤーはそれを見守ることとなる。
回復も出来ないので、敵から集中的に攻撃されないように工夫しておかねばならない。
特に主人公のマルスと僧侶は狙われるので守ってやる必要がある。
味方のユニットは一度死んでしまうと復活しないし、マルスが死ぬとゲームオーバーとなる。


ステージごとにボスがいて、ボスは城の中に閉じこもっている。
城にいるボスはターンごとにHPを回復するので一気に片を付けないといけない。
雑魚が残っていてもボスを倒し、マルスが城の中に入るか玉座に座ることができればステージクリアとなる。



1ユニット1行動

1ユニットは1つの行動しか取れず、行動が終わったら茶色に変化して指示を与えることができなくなる。
ユニットを攻撃出来る範囲に近づかせたら武器を選んで戦闘に突入。オートで戦闘が行われる。
戦闘はプレイヤーのターンなら先制攻撃、敵軍のターンなら後攻となる。
装備している武器の重さや素早さによっては2回攻撃するが、基本は1回の攻撃。運が良ければ必殺の一撃がでたり、魔法を2回かけることもある。HPが0になったらそのユニットは消滅する。


アイテムは4個まで持つことができ、状況に応じてそうび、すてる、わたす、つかうのコマンドが出る。
攻撃できないときでも、敵のターンで攻撃を受けるときのために装備を変えておくことができる。
味方に隣接しているときはアイテムを受け渡すこともできる。
「つかう」は回復薬や扉を開けるカギを使うためのコマンド。


武器屋、道具屋では買い物。闘技場ではレベル上げ。預かり所でアイテムを預けたり引き取ったり。
民家をたずねるとヒントがもらえる。
宝箱は盗賊があけることができる。
それらも1行動となってしまう。
武器屋・道具屋は1マス分しかないので1ターンでは1ユニットしか買い物することができない。
行動を節約するためには預かり所を利用したり、買ったアイテムを受け渡すことが必要になってくるかもしれない。
砦はその場にいるだけで次のターンにHPが3〜10回復する。


村はマルスのみたずねることができる。
軍資金やアイテムをくれたりする。
敵軍に盗賊がいるときはそれより早くに村を訪ねるか盗賊を倒さないと村が荒らされてしまう。
仲間になってくれるユニットもいるのでまずは村を確保したほうがいい。



クラスチェンジ

攻撃をして敵へダメージを与えた分が経験値として加算される。
敵にとどめを刺した場合は特別なボーナスがもらえるので、レベルを上げたいユニットに敵を倒させるとよい。


レベルが10以上になり特殊なアイテムを持っていると昇格できるユニットがある。
ペガサスナイトドラゴンナイトに。
馬に乗ったソシアルナイトナイトはパラディンに。
弓使いのアーチャーはスナイパーに。
僧侶と魔道士は司祭に。
傭兵は勇者にそれぞれ昇格。昇格できないユニットもある。


全体的な感想としては、ほどよく戦略性が試され、やりごたえのあるゲームだ。
やり方がつかめないうちは1ステージをさらっと試してみてリセットしてから再びチャレンジしてもよいくらい。
買い物とアイテムの受け渡しは少々不親切である。
次のステージに出さないユニットが使いたいアイテムを持ったまま終了してしまうこともあるので、次のステージに入る前にユニットが持っているアイテムの持ち替えが出来たり、まとめて買い物が出来たり、預かり所も利用できると良い。



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cover
『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』

DS 2008/8/7