ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ファイナルファンタジー (FINAL FANTASY)


スクウェア 1987年12月18日発売 ファミコンRPG
スクウェア 2009年5月26日バーチャルコンソールダウンロード開始
SQUARESOFT  VIRTUAL-CONSOLE

FFらしさ

まだまだ初期の段階である。既存のRPGと横並びの印象だ。
ドラゴンクエスト」と同様に、フィールドを歩いて戦闘し、レベルを上げ、町や城で情報入手。意外ながら、主人公もしゃべらず、淡々と進む。
違うのは戦闘シーンがサイドビューで、プレイヤー側のグラフィックも見られること。


FFといったら美麗なグラフィック。ファミコンでの表現は限界があるとはいっても、FFらしいところも垣間見える。
たとえば、戦闘シーンでは攻撃するときに味方はアニメーションするので、手に持った武器のグラフィックが見られる。毒を受けたり、体力がなくなってくるとしゃがみこむ。
ダンジョンも、京都みたいに区画整理されたような迷路ばかりでなく、蛇のように曲がりくねった本当の洞窟みたいに表現されてて、臨場感がある。
しかし、町の中はなんだか地味だ。灰色を多く使っているからだろうか。それにしても町の人がみんな同じ色の服を着ているのはなぜ???



キャラメイキング

スタート直後にキャラ設定を行う。FF名物「ジョブ」ですね。だけど、説明書を見るとこのころは「職業」となっている。
パーティは4人限定。戦士、シーフ、モンク、白魔術士、黒魔術士、赤魔術士の6種からそれぞれの職業を選ぶので全員戦士でもOKだ。
気になるのがシーフなのだが、アイテムを盗んだりすることはできない。そもそもモンスターはアイテムを落とさない。だから、もっていないのだろう。戦闘から逃げやすいが、戦闘中はとりわけ素早く攻撃できるというわけでもないらしい。

ゲームの後半になると、ドラゴンの王様、バハムートがクラスチェンジをしてくれる。それぞれ、ナイト、忍者、マスターモンク、白魔導士黒魔導士、赤魔導士に変わる。キャラクターも二等身から三等身へと変化し、いかつい感じに。




魔法の使用回数

魔法には消費ポイントがあるのが普通で、MPなどの数値で表されることが多いが、このゲームは魔法の使用回数が決められており、レベルが上がると使用できる魔法の回数も増えていく。
そう聞くと、前者と後者はたいして変わりないように思うが、このゲームは使用できる魔法回数が極端に少なかった。
魔法は店で買って覚えるのだが、魔法はランク付けされていて、レベル8まである。ケアルとプロテスはレベル1、サイレスはレベル2といった具合。
そして、レベル1の魔法は4回使用でき、レベル2の魔法は3回まで使用できて、レベル5の魔法は0回、つまり使用できないなど、キャラクター自身のレベルに応じてそんなふうにして決められているのだ。


中盤はダンジョンもかなり広くて、とてもじゃないが、その使用回数では生きて帰っては来られない。なんといっても、各レベル、魔法使用回数の最大が9回なのだから、厳しい。っていうか、辛すぎる。
そんなわけで、生還しようと思ったら、回復アイテムのポーションを50個とか、大量に持ち歩かなくてはならない。同様に、毒攻撃、石化攻撃に備えて、毒消しや金の針も不可欠。だって、魔法で回復してたらすぐに底を尽きてしまう。


なので、魔法攻撃だけが取り柄の黒魔術士は、はっきり言って役立たずである。白魔術士はレベル7の魔法、ケアルガ(HP完全回復)があるので、その時までの辛抱で、パーティに入れておいた方がいいだろう。
ゲームの後半になると、一転してゲームがやりやすくなってくる。
というのも、移動手段に敵と接触しないですむ飛空船が使えるようになり、何度も使用できる回復系道具や、魔法攻撃効果のある道具などが手に入るからだ。



どんなストーリー?

土、火、水、風をつかさどる4つのクリスタルに光が宿る限り平和であり続ける。
しかし、平和は続かなかった。輝きが失われたとき、光の四戦士が現れるだろうという伝説の通り、四人の戦士が現れた。彼らはクリスタルに光を取り戻すべく冒険へと旅立つ。
クリスタルの光を奪っているのは四匹のカオスだった。しかし、彼らもまた誰かに操られているらしく……。