ゲーム録

テレビゲームについて語る

 がんばれゴエモン!からくり道中

左右横スクロール型アクション・2P交互プレイ
コナミ 1986年7月30日発売 ファミコン
コナミ 2007年11月6日バーチャルコンソールダウンロード開始
KONAMISOFT VIRTUAL-CONSOLE

和風アクション

タイトルの通り、歌舞伎ふうの顔立ちをしたゴエモンが主人公のアクションゲーム。ゲームを始めると『御用だ、御用だ』と岡っ引きに追いかけられるゴエモンだが、屋根に飛びのるなり、小判をばらまく。いわゆる義賊というやつですね。
1面をクリアするごとに、小判を民家にばらまくシーンがでるが、自分で集めた小判は減ってないので一安心(笑)


その後、すごろくふうのマップが現れて、ゴエモン肥後国にいることがわかります。1つの国につきステージは13。町を抜け、山を越え、村を通り、海を渡り、お城へと乗り込む。世直しの旅ってところでしょうか。
肥後国を制覇すると、出雲、備前、摂津、近江、尾張信濃、そして江戸へとたどり着く。エンディングまでのステージ数はなんと104!! セーブ機能がないので電源を入れたら、腕に自信があっても数時間やる覚悟が必要。

コンテニュー機能はあって、A,Bボタンを押しながらスタートボタンを押すとゲームオーバーになったステージからはじめることができる。それも、タイトル画面に戻る前にやらねばなりません。さらにお金は半分、アイテムはすべてなくなっている。
攻略はかなりきついが、移植作のファミコンミニの方にはセーブ機能がついているそうだ。



隠し通路

クリアするためには通行手形が3つ必要になる。それがないと関所を通してもらえないのだ。これは店でも売っているが、買うごとに値段が上がっていくので、地道に探すことになる。
1つは、どこのステージにも秘密の部屋への行き方を教えてくれる情報屋がいる。通行手形を店で買うよりは安いので、そこは小判で払って通してもらう。
秘密の部屋は3Dの迷路になっていて、非常に迷いやすい。上の方にゴエモンがだいたいどの辺にいるのか位置がわかる図があるが、道筋は書いていない。ただ、出口の場所を示しているだけ。道に落ちている地図を拾うか、アイテムの印籠を持っていればAB同時押しでマップが見られる。 

あとは隠し階段を見つけなくちゃならないのだが、これが骨の折れる作業なのです。隠し階段の上をジャンプすると階段が出現するので、知っていれば簡単にクリアできるがそうでないと闇雲にジャンプする必要がある。
足場がとぎれている山道では注意。落下して1ミスとなってしまう。あと、海に落ちてもだめです。
アイテムのロウソクを持っていたら、一定時間その階段を照らしてくれるので、階段を見つけられないときは店で買うといい。隠し階段はいくつかあるので探し回って残りの2つの手形を入手して、いざ関所へ。ボスはいないのでゴールです。



アイテムはお店で

ゴエモンの基本攻撃は持っているキセルで叩くというもの。
道ばたに落ちているつづらのそばでジャンプすると、パワーアップアイテムが飛び出てくる。赤い天狗のようなお面は足が速くなり、ジャンプの飛距離も伸びる。3段階あって、左上のところにわらじのアイコンが取った個数表示される。
招き猫をとると赤い衣装から白い衣装へと替わり、小判を投げられるようになる。所持金が減るわけではないので安心。
これら道に落ちているものはスクロールして画面から消すとまた復活しているので、わらじ入手には使える技。


また、壺のそばでジャンプすると、小判を入手できる。また追っ手を倒すことによっても小判を得られる。道に沿ってならんでいるお店(のれんが出てない民家のようなときもある)に入って回復アイテムなどが買える。買えば買うほど高くなるのでその辺は懐と応相談。
食べ物は体力回復。敵と接触するとライフゲージが減り、ゼロになると1ミスとなる。とくにおにぎりのお弁当はライフがゼロになったとき、満タンに回復してくれるので残りのプレイヤー数を減らすことなく続けられる。
あとは防御系の鎧、兜など。印籠も実は敵の攻撃を防ぐためのものである。



簡単なようで難易度は高め

小判だが、コンテニューじゃなくても1度死んでしまうと半分になってしまう。そういうことを考えると、ミスする前に食べ物やおにぎり、時間延長の時計などを買った方がいい場合もあるかもしれない。
ロウソクも消費型で、印籠もどうやら耐久性があるみたいだ。お店はステージをクリアしていくごとに自動で値も上がるので、いつなにを買うかもポイント。


山や海のステージでは意外と足を踏み外すことも多い。米俵が転がってきたり、コンドルみたいなのがフンを落としたり、天狗が上空から攻めてきたり、敵の攻撃も油断ならない。
籠を持った人たちにぶつかってしまうとそのままスタート地点へと戻される。
このゲームはステージ内を歩き回るので、迷ったりしたときには使えるかもしれない。


左右へ自由に動ける横スクロールだが、マリオのように真横からの視点ではなく、斜め見下ろしふうになっていて、ある程度幅のある道を上下にも移動でき、斜めにジャンプすることも可能で、じゃまなものを飛び越えるには斜め飛びも必要。
また、ステージは関所まで一直線ではなく、イメージとしてはいくつかの道が平行に並んでいるようになっている。途中、上か下に抜け道のようなところがあるので、そこへ入ると別の道へと出る。隠し階段で地下室に入り、違う階段で出てくると別の道へ出てくることもあるので、道の色が違うことを覚えておいて目安にするといい。


中へ入れる民家があるが、ヒントのような話をする住民もいる。「ついんびーとぐーにーずをかった」と無駄話をする人もいて、アクションゲームながら、細かい。
というのも、このゲーム、ファミコン初の容量2Mビットということで、盛りだくさんになったのかもしれない。闇雲に飛び回っているとき、隠しキャラが表示されることがあるが、こんなボーナスポイントもたくさんあるのだ。
通常は得点加算のみだが、打ち出の小槌は一定時間無敵に。不思議なのはモアイ像が1upって……なぜ?(笑)