ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ドルアーガの塔 (THE TOWER OF DRUAGA)

アクションRPG
ナムコ 1985年8月6日発売 ファミコン
ナムコ 2007年9月25日バーチャルコンソールダウンロード開始
NAMCOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

実はRPGだった!

ドルアーガの塔は84年6月にアーケード(業務用ゲーム機)として登場した。ジャンルはRPGということになっているが、おそらくあなたが頭に浮かべたゲームシステムとは違っているだろう。
見た目はアクションゲームのようなので、完全移植ではないのかなと思ったのだが、どうやらファミコン版とゲーム内容は同じらしい。


主人公ギルは悪魔ドルアーガに捕われた恋人カイを救出するために、スライムやマジシャン、ナイト、ドラゴンと闘ってアイテムを入手し、ひたすら最上階の60階を目指す――と聞けば、確かにRPGっぽい。
HPのようなものはあって、プレイヤーはナイトと戦ったりすると体力が減っていて、ポーションなどで回復しないと死んでしまうのだが、画面上にはその数値が見えないのでやっかいだ。


そんなわけで一般的なアクションPRGとはちょっと違う。迷路のような塔の中を動き回り、どこかに落ちている鍵を取って扉に入れば1階がクリアとなる。やってみると恐ろしく単純なアクションゲームだ。だが、それは間違っている。これは恐ろしく難しいゲームなのだ。



どんなゲーム?

なにが難しいって、「宝箱」の出現方法だ。しばらくやっていれば、ふとした拍子に宝箱が出現することに気づくだろう。そしてあなたは考える。どうして宝箱が出てきたのかと。
1階ではスライムを3匹切ると宝箱がフロアのどこかに現れる。アイテムは壁が壊せるつるはし。つまりは隠しアイテムのオンパレード。プレイヤーは宝箱を出現させるのにやっきになる。そこが面白いところなのだ。

しかしそれはほんの序の口で、階をあがるごとに宝箱の出し方が複雑になってくる。なんマス目の壁に触れるだの、ゴーストが何回ワープしたときだの、挙げ句の果てには、敵が襲ってこようがスタートしてから7秒間じっと動かないという運まかせな方法まである。
攻略本でもなければ全部宝箱を出すのは無理じゃないだろうか。終いには宝箱をあきらめてただただ上に登るのだが、20階あたりでつまずくことになる。下の階でロウソクを取っていないと画面が真っ暗でなにも見えない。
ただ最上階へ行けばいいってものではないんですね。イベントをクリアしないと前へ進めないRPGのように、宝箱をとらないと進めない、そういうこと。


あと、音楽がかっこいい。ファミコンの音楽といえば電子音のピコピコというイメージが強いのだが、このゲームの音楽はすごくいい。
軍艦マーチのようなノリで士気を高めてくれる。低音の響きが心地いい。



ドルアーガ

このゲームにはコンテニューがあって、電源を切らなければたどり着いた階まで面セレクトしてプレイできる。取得したアイテムもほぼそのままなので、何度も何度もやられても登り詰めることは可能だ。
しかしまぁ、こんなゲームがアーケード出身だったなんて。恐ろしい。アーケードでもコンテニューは出来たらしいけど、どういう仕組みになっていたんだろう? 続けてコインを投入すればコンテニュー出来たのかな。


今までの話しでこのゲームがどれだけマニアックか充分理解していただけたでしょうが、ナムコさん、まだまだプレイヤーを解放してはくれない。
見事60階までたどり着き、ボスを倒したら、裏ドルアーガへと突入する。
あ、でも、クリアできなくても大丈夫。タイトル画面にて上×6、左×4、右×3を入力。タイトルカラーが変化すればOK。宝箱の出現方法が違うパターンでプレイできる。これはFC版専用のコマンドなので、プレステ版、GB版でプレイしている方は裏ドルアーガを探してみてね。



攻略サイト紹介

PACOりんの部屋
 ドルアーガシリーズの梗概や宝箱の出し方等。