ゲーム録

テレビゲームについて語る

 高橋名人の冒険島

横スクロール型アクション
ハドソン 1986年9月12日発売 ファミコン
ハドソン 2008年1月15日バーチャルコンソールダウンロード開始
HUDSONSOFT VIRTUAL-CONSOLE

ムーブメントを沸き起こした名人

時代が違えば高橋名人も“カリスマ”と呼ばれていたことでしょう。シューティングゲームにおける連射のワザはファミコン少年なら誰もが真似したのでは? 通常なら両手にコントローラーを持ち、親指でボタンを押すのだが、彼はパッドを机の上に置き、指先でこするように連打した。アーケードでならした人たちなら誰もが知っているテクニックであったかもしれないが、少年たちにとっては新鮮だったはず。
トレードマークのキャップをかぶり、彼はゲームのキャラクターとなった。



オーソドックスなアクション

横スクロールの、スーパーマリオブラザーズに模倣したアクションゲームだ。右へ進んでいき、左へはスクロールしないのも一緒。操作感はマリオの方が上のような気がするが、それでもBダッシュあり、加速をつけての大ジャンプもできる。
武器は石オノで、たまごの中に入っている。それまでは武器を持っていないので、ジャンプで敵をかわす。石オノを持っているときに武器が入っているたまごを割ると、ファイアーボールを入手する。

タイムの代わりに体力ゲージがある。画面上に出てくるフルーツを取ると体力が増え、時間がたつと体力がなくなっていき、0になるとゲームオーバーだ。これは岩につまずいても体力が減る。
しかし、体力とは関係なく敵に触れると即アウトとなるので勘違いしてはいけません。ただし、スケートボードに乗っているときは敵に一回当たっても、ボードを失うだけでやられない。ちなみにスケートボードは、左側に十字キーを押すとスピードは緩くなるが、強制的に右へ進んでいくので、穴場が多い箇所は避けた方がいい。



ゲームの難易度

クリアするのはさほど難しくはないので、さくさくと進んでいく。
特筆すべく点としては、隠したまごの存在。どこに隠されているかは根性で探し出すしかないのだが、特定の場所でジャンプするとたまごが出現する。ノーミスで取り続けていくと、スケートボード、レッドミルク、指輪(3回連続)、そして最後に1upのボーナスとなる。
ときどきたまごの中に鍵が隠されていて、フルーツいっぱいのボーナスステージへと飛びたっていく。このあたり、マリオライクだね。また、特定の場所で立ち止まっていても、下から雲がわき上がり、ボーナスステージへと連れて行ってくれることもある。


残念なのがボス戦の単調さ。ボスの頭を攻撃するだけ。クッパだってそうじゃん、と思われるだろうが、まだクッパの方が攻撃が多彩になっていくし、後半になるほどファイアーマリオで到達するのが難しいので、攻撃をかわすのも難しいが、このゲームはボスに武器を当てないといけないので、武器を持たずに到達したときのため、ボス戦の前にはかならず石オノが落ちているのだ。


それだったら途中の道中のほうがまだ難しい。
ステージの道のりには数字の看板が小さく出ているのだが、ミスをしたときは進んだ数字までのところから再開することになる。武器を持たないままのスタートとなるので、場所によっては敵をかわすのが難しいこともあるのだ。マリオと違ってジャンプ攻撃は効きません。



小技

1番初めのステージの最後の方で、隠したまごの中に蜂が入っているが、これを取るとコンテニューが可能となる。方向キーを押しながらスタート!