ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ピンボール (PINBALL)

遊技台・2P交互プレイ
任天堂 1984年2月2日発売 ファミコン
任天堂 2006年12月2日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

シンプル

任天堂発売のファミコンソフト11作目の作品である。驚くほどシンプルなゲームで、プレイ画面は3つしかない。だが、考えようによってはドンキーコングやポパイも2つ3つの画面構成なので、初期のゲームらしいといったところか。
華やかな装飾はなく、ごくシンプルな台である。


ピンボールというのは、よくゲームセンターなどに置かれているパチンコよりもずっと大きな台で、少し傾斜が付いているが、テーブルのように置かれているものである。
まずは台の横から1個玉を弾き、その玉を下へ落とさないように、フリッパーと呼ばれる左右のバーを動かして転がってきたボールをはじき返す。パチンコのようにいっぱい玉を流し込むのではなくて、1個1個じっくり楽しむ。
台によってそれぞれ特色があるが、特定のレーンを転がしたり、特定の杭などに玉を当てることによって得点が加算されていく。左右のフリッパーの間には玉1個分くらいの空間があるので、そこから玉が下に落ちていったら終わりである。


蛇足ながら、ウィンドウズにもピンボールのゲームが付いてきてます。
それもそこそこ楽しめますよ。



ハイスコアを目指す

さて、このゲームは2P交互でもできるようになっているが、ゲームセンターとは違ってひとりで黙々とハイスコアを目指すのが最良の楽しみ方かもしれない。AとBモードがあるが、これは玉のスピードの違いだけである。
台は1種類しかない。その縦に長い台は、ボールの動きによって上下の画面へ切り替わる。これがごく自然でストレスはない。


フリッパーというのは通常一番下に付いているものらしいが、このゲームでは上の画面にも付いていて、まずはここで得点を稼ぐことになる。
左のバーを十字キーで動かし、右のバーをAかBのボタンで動かす。
やってみたらわかるが、違和感はない。


画面には1000や500の文字があるように、スリットを通り抜けたり、100と書かれたボールに当てたりするとその数字だけの得点が入る。下の画面より上の方が高得点の物が多い。
左端の、ドットが並んだレーンを上まで通り抜けるとアシカが玉突きをしてファーバーのようになる。右端のレーンを通り抜ければスロットが回り出し、絵柄がそろうとふたつのフリッパーの間に仕切りが現れる。その時間はフリッパーを動かさなくても玉が下に落ちないが、当然ぼんやりしていてはいけない(笑)

ボールを落としてしまうと画面が切り替わり、今度は下の画面でプレイをする。
5枚並んだトランプカードを通過し、全部ひっくり返せればまたフリッパーの間に仕切りが現れる。こちらの方は玉がサイドのレーンから下に落ちてミスするまでずっと消えないので、難易度が相当に低くなるのだ。それだけに、そうそうないことである。
真ん中あたりには卵からひよこが生まれてくるが、これはひよこを3つそろえると、サイドのレーンにストッパーが現れて、それぞれ1回まで玉を弾いてくれる。
左端には1〜7までの番号札があるが、これをすべて当てると右側に「EXIT」と書かれた出口が現れ、うまく抜けると、一番初めのボールを弾き出すレーンに出るので、これでまた上の画面に復帰できるのだ。下の画面から上の画面にフリッパーで弾き返して戻らないこともないが、あまりないことである。



こんなところにもマリオ

玉の動きについてだが、スーパーボールのようによくはね回っている。フリッパーに当たったときはそうでもないが、得点の書かれたボールのような物に当たると勢いよく跳ね返る。
玉の動きはどう計算されているのかわからないが、弾け回っていて、なにもしないうちに勝手に外側のレーンを通って落ちてしまうってこともある。テクニックもそうだが、運に頼るところもある。
ちなみに、台揺らしの機能はない。


最後はボーナスステージについて。下の画面の右上の方に茶色い穴があいている。玉がそこに吸い込まれると画面が変わってブロック崩しのようなゲームとなる。
板を頭の上に担ぎ上げたマリオを動かし、落ちてくるボールをはじき返す。ボールを当てるのはブロックではなく、3×4に規則正しく並んだ丸囲みの数字。この数字の上を玉が通ると色が変わり、縦一列色をそろえると、一番上にいるレディの床が少しずつ崩れていくのだが、玉はあっちこっちに弾け飛ぶのでこれもまた難しい。
見事床を崩せばレディ救出となって得点加算となる。
救出に失敗しても玉は台の上の画面に弾き出されるので、お得なことは確か。


とにかく、このゲームはひたすらに高得点を目指すゲームである。



任天堂発売のピンボール

Wiiのバーチャルコンソールで「ピンボール」が有償ダウンロードされることが決定しているが、任天堂が今までテレビゲームソフトとして発売してきたピンボールをあげておく。

発売日 タイトル   開発
1993/11/27 カービィのピンボール GB HAL研究所
1999/04/14 ポケモンピンボール GBC ジュピター
2003/08/01 ポケモンピンボール ルビー&サファイア GBA ジュピター
2004/08/26 スーパーマリオボール GBA フューズゲームズ
2006/01/19 メトロイドプライム ピンボール DS フューズゲームズ
2006/04/13 大玉 GC ビバリウム