ゲーム録

テレビゲームについて語る

 バイナリィランド (BINARYLAND)

アクションパズル
ハドソン 1985年12月20日発売 ファミコン
HUDSONSOFT

合わせ鏡のような動き

ゲームを始めるときに、まず男の子のペンギン「GURIN」か、女の子のペンギン「MALON」のどちらかを選ぶ。どちらも能力に差はないが、選んだ方を操作する。
画面は1画面固定で、真ん中がブロックで仕切られていて、右にGURIN、左にMALONがいて、一番下の真ん中からスタートとなる。


このゲームが変わっているのは、ふたつのキャラが同時に動くことである。ただし、初めに選んだキャラは普通のゲームと同様に動くが、もう片方のペンギンはコントローラーで操作した右と左が逆に動き、合わせ鏡のような対照的な動きをする。
右側と左側では通路が同じではないので、GURINを左に動かしても、MALONは壁にぶつかり、足踏みを余儀なくされるといったことも起こりうるわけだ。
そうやってキャラクターを動かし、画面一番上の真ん中にあるハートマークをGURINとMALONが左右から挟むように歩数をあわせてやってこられればクリアとなる。

クモを撃退

攻撃方法はスプレーのみ。攻撃はAかBボタンを押せばふたりが同時に噴射する。通り道にはクモの巣があるので、スプレー噴射で取り除く。どちらかが引っかかると身動きが取れなくなるので、片方が助けに行く。一番上のハートマークのところは通り抜けられるのだ。両方が引っかかってしまったらアウトだ。
うろうろとしているクモもスプレーでやっつけられる。どちらかが触れてしまったらアウト。また、クモが巣を新たに作ることはない。


画面の中を自由に飛んでいる鳥は触れてもミスにはならないが、GURINとMALONの位置が入れ替わる。動く炎はスプレーでもやっつけられないので逃げるしかない。



アイテムを取ろう

クモを倒すとランダムでアイテムが出現する。スコアを伸ばすなら取った方がよいが、遠い場所に出現したら時間と応相談で取りに行けばいい。
クモの巣を取り除いていけば、おなじみ、まっとうくじらのパネルが現れ、一定時間無敵になり、歩くスピードも格段に速くなる。炎が消せる唯一のチャンス。


また、ブロックにスプレーを吹きかけているとアイテムが出現することがある。これは各ステージに1個決まった場所にあり、取れないので出現しただけで得点加算になり、画面の上部に何点入ったかが表示される。ペンギンのパネルだったら1upだ。
ゲーム中、GURINとMALONがすれ違うことがあるが、何回か交差しているうちに子供が誕生してクモをやっつけてくれる。子供は虫なんてへっちゃらのようです。


ラウンド数の下一桁が3と8のとき、ボーナスステージになっている。ハートのパネルを取得してクモの巣に引っかかっている相方を救い、時間内にふたりでゴールすると得点加算。
ラウンド数は99まである。



右脳活性?

左右を逆に歩くというのは、簡単なようでいて難しい。キャラクターが別々の場所にいるので、両方の動きをよく見て、クモにやられないように気をつけながら、ゴールを目指してふたりが進んでいかねばならない。
鳥に触れれば場所が入れ替わるので、操作感覚を瞬時に切り替えなくちゃならないし、ゴールするときもぴったりとふたりが真ん中に歩いてこられるように調節するのもまたパズル的である。
タイムも結構厳しいので、ステージが進むほど混乱してくる。今流行りの脳を鍛えるゲームの1つに加えてもいいほどだ。


このゲームは携帯コンテンツもあるので、ソフトが手に入らない人はそちらで。ちょっとやるにはお薦めのゲームです。