ゲーム録

テレビゲームについて語る

 スーパーマリオブラザーズ3 (SUPER MARIO BROS.3)

横スクロール型アクション・2P交互プレイ
任天堂 1988年10月23日発売 ファミコン
任天堂 2007年12月11日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

マリオが化ける!

マリオシリーズの中で一番進化を遂げた作品かもしれない。踏む、蹴る、ブロックを叩く、ファイアボールを投げる──それだけの攻撃でも楽しかったのに、今度のマリオにはなんとしっぽが生えた!
パワーアップアイテムの木の葉をとるとドロンと「しっぽマリオ」に変身する。Bボタンでくるっと一回転して、踏みつけられなかった敵をしっぽでやっつけることも可能だ。
Bボタンダッシュをすると、ゲージがたまり、ゲージが満タンになってからAボタンを連打することで一定時間空を飛ぶ。空を飛べることによって行動範囲も広がり、ボーナスステージをくまなく探したくなる衝動に駆られる。


その他にもタヌキやカエル、ハンマーマリオの着ぐるみもあって、なかなかかわいい。タヌキは下を押すと地蔵に変身し、敵の攻撃を一切受け付けない。カエルは泳ぐスピードが速くなり、ジャンプ力もあがるが、歩くときもぴょんぴょんと飛び跳ねる。ハンマーマリオは、ハンマーブロスのようにハンマーを投げて攻撃する。


クツクリボーを踏んづけ、ブーツを奪ってその中に入ると、ぴょんぴょん跳ねて移動する。マリオが踏めなかった敵をやっつけることが出来るし、針山の上を歩いて渡ることができる。
ステージによって使い分けることがクリアのコツだ。



こんな仕掛け

前作とは違い、右方向に画面がスクロールしても、また左方向へ戻ることが出来る。中間地点はないが、コースは少し短めか。

増えたマリオのアクションとしては、下り坂になったところで下ボタンを押すと、マリオが滑り台をすべっているようになり、その間、敵に接触しても敵を吹き飛ばす。また、そのすべる勢いを利用して大ジャンプで池を渡るようなところもある。
踏んづけて甲羅だけとなったカメや、水色のブロックは両手で抱えることができ、それを投げつけて敵をやっつけたりブロックを壊したりする。投げるのは横方向のみ。


マリオが乗ると落ちるリフトやちくわブロック、レールの上を移動するリフト、乗るとトランポリンのように跳ね返る音符のブロックなど仕掛けも多彩。
「P」と書かれたスイッチを踏むと、ブロックはコインに変わり、コインはブロックに変わる。


アリ地獄や、迫ってくる天井、水位があがってくるステージ、強制スクロールなど、様々な仕掛けによって、そもすれば平凡なステージの難易度をうまく上げている。



すごろくふうマップ

ゲームを始めるとボードゲームのようなマップに放り出される。マリオのコマを進めてそれぞれのステージをクリアするとそのマスから先に進めるようになる。クリアしたステージにもう一度入ることはできない。
コクッパ7兄弟が待つ戦艦まで1本道ではないので、そこまでたどり着ければ全部のステージをクリアしなくてもよくなった。
ただし、クッパコクッパは1度で倒さなければ、船に乗ってマップ上を移動する。もしその船まで行くルートがふさがれていれば、クリアしていないステージをクリアしてそのマスを進めるようにする必要がある。
コクッパを倒せば次のワールドへと行ける。そうなると前のワールドへは戻れない。

そのすごろくふうマップは1ワールドごとにあって、これまでと同様に8ワールドがある。1ワールドは草原の国。2ワールドは砂漠の国。3ワールドは海の国。4ワールドは巨大の国。5ワールドは空の国。6ワールドは氷の国。7ワールドは土管の国。そしてクッパの待つ8ワールドは暗黒の国。マップが闇に包まれていて、マリオの周辺しか見えない。


ゲームオーバーとなったとき、セーブ機能はないが、コンテニューはできる。そのワールドの最初からとなるが、ワールドのほぼ中間地点の砦をクリアしていると、マップにあるドアが解放となり、マップのコースをショートカットして進むことができるので、砦はクリアしておくとよい。


アイテム保有

マップ上にはキノピオの家などが点在していて、そこではアイテムがもらえる。マップ画面の時にBボタンでアイテム欄を表示させて使う。ステージをクリアするのにチビマリオじゃ不安だと思えばアイテムを使うといい。ファイアマリオになったり、カエルスーツを着ることもできて、初めからパワーアップの状態でゲームがスタートできる。


その他にもスロットゲームで残機を増やしたり、カードめくりゲームでアイテムをゲットできたりもする。
ステージクリア時に一定の条件を満たすと、マップ上にキノピオの隠れ家が出現したり、宝船が出てきたりもするので、それを探すのも夢中になってしまう。



魔法の笛

竜巻を呼ぶ魔法の笛がどこかにある。1つ、1度きりだが、これを使うと秘密のマップに飛ばされる。ここではワールド間を移動することが出来る。いわゆるワープゾーン。
ここでもう一つ笛を使うと一気に8ワールドまで飛ぶことが出来る。マリオの残機を増やして一気に8ワールドへ飛び、クリアを目指すのもいいかもしれない。
ところでこの笛の音色、どこかで聞き覚えが……ゼルダの伝説でも登場した笛。こちらは竜巻に乗るとダンジョンの入り口まで運んでくれるのだ。



ピーチ姫からの手紙

マリオは魔法の杖で動物にさせられた王様を助けるためにコクッパを倒し、魔法の杖を奪還するために冒険へ出るわけだが、王様を元の姿に戻すことが出来るとピーチ姫からの手紙を受け取ることが出来る。
そこにはゲームのヒントが書かれていて、役に立つアイテムも添付されているのだ。今度のピーチ姫は役に立つね!



2人で遊ぶ

もちろん2Pでも楽しめる。これまではどちらかがミスをするまで永久に待ち続けなければならなかったが、1ステージをクリアするか、ミスをすると交代となるので待ち時間も少なくていい。
マップはマリオとルイージ共有となっている。どちらかがクリア出来れば片方も先に進めるようになっているので、協力プレイといってもいいかもしれない。


とはいっても、お互いにバトルを繰り広げることも出来る。相手が止まっているマスの上でAボタンを押すと「マリオブラザーズ」が突如として始まる。遊び方は同じで、下の段から敵を叩いて気絶させ、蹴り落とすという方法。多く蹴り落とした方が勝ちとなる。残機が減ることはないが、勝った方が次のプレイをできる。
また、下の段から相手を叩くとステージクリア時に取得したカード(星、フラワー、キノコの3種類があり、3枚で1upし、同じ絵柄がそろうとそれぞれ5up、3up、2upする)が飛び出し、奪い取ることが出来る。だから、自分は1ステージもクリアしていなくても、このバトルでカードを取得することもできるのだ。でも、ゲーム進行とは関係ないのでほどほどに。