ゲーム録

テレビゲームについて語る

 バイオハザード4 (biohazard4)

アクションアドベンチャー
カプコン 2005年1月27日発売 ゲームキューブ
CAPCOMSOFT

どんなゲーム?

1996年にシリーズ第一弾が発売されて以降、シリーズ本編の他、GUN SURVIVOR、CODE:Veronica、OUTBREAKなど関連ゲームが次々と発売されたガンアクション中心のアドベンチャーゲーム
このゲームでサバイバルホラーというジャンルを確立したといってもいい。生き残りを賭けた過酷な恐怖との戦い。仕掛けを解き道を切り開く。そして謎解きやテキストにも抜かりのない良質のゲームだ。


今作の舞台はラクーンシティの消滅から6年後のヨーロッパにあるさびれた村。パート2に登場したレオンが主役。誘拐された大統領の娘アシュリーを探すべく派遣されてやってきた。
どうやらアンブレラ社のt-ウィルスとは関係なく、ゾンビにもなっていない村人が襲ってくる。いったいどういう事なのか……。



新システム

従来の本編シリーズでは一枚絵のような疑似3Dを歩き回るという感覚で、画面の端っこまで歩いていくと画面が切り替わり、アングルが統一されていなかったので操作が難しかった。
画面を見て直感的に動かすのではなく、画面の中のプレイヤーにとっての左方向移動なら左のボタンを押すという感じなので、画面から見て左に動かすときプレイヤーが正面を向いていたら右のボタンを押さなくてはいけなかった。


今作はフィールドが3Dになりカメラアングルがプレイヤーの後ろになったので、操作する人はプレイヤーの後頭部を見ていることになり、画面の中のプレイヤーと操作者の視点が同じになるのでより一体感が保てる。
以前は銃を構えたとき、自動で敵に照準が合ったが、今作は赤いレーザー光線を頼りに自分で照準を合わせて撃つ。慣れないとなかなか思ったところにあわなくて苦労したが、ゲームをやっている感じが出てくる。

そんなわけで今回は謎解き要素よりはガンアクションに力を入れてきたように思う。基本的に一本道でマップもあるので迷うこともなく、非常に取っつきやすいゲームになっていた。
一定の場所では画面に表示されたとおり、ひとつのボタンで色んなアクションもやるのだが、かがんだり、ジャンプしたり、構えたまま歩けたり、やるんだったらアクションをもっと強化してもよかったかもと思う。



エンディングのあとは

シナリオの出来は、前作と次作を繋ぐためのものといった印象を受けた。
セリフがいかにもハリウッドぽくて、映画化を意識してるのかなと思ったほど。レオンの口癖が「泣けるぜ」って(笑)
そして魅惑の女性エイダ。彼女も2で登場しているが、謎を秘めたままだ。


本編終了後の特典は、今持っているアイテムのまま初めからプレイできる。武器の改造もやっているので、2巡目を始めればいかに自分が強く、そしてうまくなった事を実感。 また、2の時のコスチュームにチェンジできる。


おまけゲームで「ADA THE SPY」「THE MERCENARIES」が追加される。「ADA THE SPY」のオープニング画面はキャッツアイみたいだ。
おお、ここでエイダの秘密が証されるのか?と思いきや、サンプルを5つ集めるというテキストなしのミニゲームだった。ミニゲームといってもラストステージ孤島を使った結構長いものだけど。
結局エイダの任務について詳しいことはわからず、バイオハザードはまだまだ続きそうだ。まったく、気をもたせるなぁ。



初回特典


ゲームキューブ版についてきたシークレットDVD。
絵柄はレオン、アシュリー、エイダの3パターンで、どれが封入されているかはお楽しみというもの。
採用されなかったシーンや、後方視点ではないアングルのパターンの映像もある。



移植ゲームで遊ぶ


バイオハザード4
 2005/12/1発売 PS2


クリア後に「the another order」という新シナリオのゲームが追加されている。
これは本編と同じ時間が流れているエイダ視点のゲーム。
うん、これを待ってましたよ。


さて、カプコンは2006年5月10日バイオシリーズを任天堂の新ハード「Wii」で開発すると発表している。
これがナンバリングタイトルを示すのかわからないが、また眠れない日がやってきそうだ。