ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ワルキューレの冒険 時の鍵伝説 (Valkyurie)

アクションRPG
ナムコ 1986年8月1日発売 ファミコン

ナムコ 2007年3月20日バーチャルコンソールダウンロード開始
NAMCOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

高難易度のアクションRPG

同じ年の2月に「ゼルダの伝説」、5月に「ドラゴンクエスト」が発売され、世はロールプレイングゲームブームが巻き起こっていた。そんなゲームが乱立する中、頭角を現したのが本作である。 コマンド入力型ではなく、キャラクターを動かして敵を倒していくアクションRPGで、レベルアップもあり、魔法も覚えていく。
ヒントらしきヒントはゲーム中にはほとんどなく、フィールドを歩きながら隠されたアイテムを入手して、ボスがいる場所へと進んでいく、難易度の高いゲームだ。


ゲーム中にテキストはほとんどなく、イベントらしいイベントもないが、設定はこんなふうになている。
マーベルランドの人々は永遠の命を持ち、永遠の時を刻んでいた。しかし、貧困や苦しみ悲しみによって人々の心はすさみ、悪魔が宿った。神は大きな時計台を創り、鍵で悪魔達を封じるとともに、人々にこの世を去る時を与えた。
時は経ち、死をおそれた者が時計台から鍵を抜き去ってしまい、悪の化身ゾウナが復活した。神の申し子ワルキューレは人の姿になって地上へと降り立ち、悪を封印するべく冒険へと旅だった。



キャラ設定

ゲームを始める前に星座と血液型を入力するのだが、これはプレイヤーがどのようにレベルアップをしていくか、成長の度合いなどが決められる。
敵を倒すと経験値が溜まり、宿屋に泊まった時に一定の経験値が溜まっていればレベルアップするという珍しい方式を取っている。

アイテムは全部で8つまで所持しておける。AボタンとBボタンに剣や魔法を選択しておいて使うようになっている。
先へ進むのに不可欠なアイテムがあるので、それを入手しておかねばならないが、木を刈り込んだらアイテムが出てくるなど、攻略本などがないと難しい部分も多々ある。



迫る敵

フィールドを歩いていると敵が出現し、プレイヤーへと襲いかかってくる。4体まとまって出現することも多い。「ゼルダの伝説」や「聖剣伝説」と違って画面の切り替えがないので、倒してもまた次々と出現してくる。


ゲームの中では昼から夜へと移り変わる時間経過があり、夜になると敵が強くなったり、イベントが起こる場所もある。
毒の沼や触れると毒に侵されるサボテン、歩くだけで体力が奪われる砂漠があるなど、フィールドを歩くのも一苦労だ。



パスワード

宿屋に泊まるとキーワードが表示されるので、ゲームを中断する時はこれを書き留めておく。しかし、再開する時は重要アイテム以外は所持品から消えてしまう仕様になっていた。
Wiiバーチャルコンソールなら、ゲームを中断すると、次に始める時はそこから再開できるようになっているので、たぶんこのゲームもできると思うから、少しはやりやすくなっているだろうか……。それにしても難しいゲームである。



リメイク


『ナムコアンソロジー2』
 PS 1998.09.23発売
「パックアタック」「ワルキューレの冒険」「ナムコクラシックII」「キングオブキングス