ゲーム録

テレビゲームについて語る

 スパイアンドスパイ (SPY VS SPY)

アクション・2P対戦
ケムコ 1986年4月26日発売 ファミコン

SONOTASOFT

ゲームメーカーの特命スパイ

顔のとがった鳥のような容姿、パリッとスーツを着込んだヘッケルとジャッケルは敵対するゲームメーカーのスパイだ。ゲーム界のドン「ジンテンドウ」が開発した新型ディスクシステムの設計図を手に入れるのがゲームの目的。


いくつかある部屋の中から設計図、パスポート、現金、鍵をすべて探し出して飛行機のマークが書いてある扉から出て、飛行機で高飛びすると1ステージのクリアとなる。
持ち物は一度に1つしか持てないが、鞄を入手すると全部持てるようになる。
ステージ数は8つ。レベルが高くなると部屋数も増えて、探すのにも手間がかかる。



対戦が熱い

このゲームはスパイ同士で設計図の奪い合いをするゲームなので、2人対戦が基本だ。1人プレイの場合はコンピュータ相手となる。
プレイ画面は上下に分かれていて、1Pと2Pは別々の場所から同時スタートとなる。
鞄を含め、5つの物を相手より早く手に入れて脱出せねばならない。相手が持っている場合は相手の居場所を突き止め、直接対決をして奪うか、罠を仕掛けてやっつけるかである。

2人が同じ部屋に入るとAボタンで相手を殴れるようになる。そのとき、部屋のどこかで警棒やナイフを見つけていれば武器として使え、有利にダメージを与えられる。
ライフがゼロになると1アウトとなり、数秒間のブランク後、復帰できる。このとき持ち物を所持していたら、その部屋のどこかに持っていた物が自動で隠されるので、勝利者は相手から奪うことが出来るのだ。



罠の仕掛け合い

持ち出す道具は部屋の家具や絵画の裏などに隠されているので、その前でAボタンを押せば調べる。その時、持ち物を持っていて、その場所に隠されているものが何もない場合はそこに持ち物を隠しておくこともできる。
ただ、気をつけなければならないのは、そこに罠が仕掛けられている時だ。罠に引っかかると一発死となるので、いちかばちか調べるか、それとも相手の行動をつぶさに観察するかである。


仕掛ける罠は見つけるのではなく、すでに持っているので、Bボタンで使う。Bボタン1回押せば家具に仕掛けられるダイナマイト、2回でスプリング、3回でドアに仕掛ける水入り(?)バケツ、4回で部屋全体に仕掛ける時限爆弾を手に持つので、Aボタンで適所に仕掛ける。
仕掛けた場所を調べれば罠が発動する仕組みで、自分で仕掛けた場所を忘れてしまわないようにしなくてはならない。


罠を防ぐ方法もある。部屋のどこかにあるバケツ、傘、ペンチ等を持っていれば、その罠に応じて仕掛けを解除できるのだ。
時限爆弾の場合は逃げるしか方法がなく、顔が青ざめた時はその部屋のどこかに仕掛けられているので急いで部屋から出れば爆発に巻き込まれずに済む。


ほとんど思考性なくバタバタと勝負していった方が楽しめるゲーム。とはいえ、どういう作戦をとるかは自由で、相手が全部集めるのを待って襲うのもありだ。
COM戦より2P戦の方が断然面白いだろう。



シリーズ

『南国指令!!スパイ&スパイ』 FC 1987.03.28発売
『トラッパーズ天国 スパイ&スパイ』 GB 1992.05.02発売
『スパイアンドスパイ』 GBC 1999.07.23発売