ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇

コミュニケーション
発売:SCE 制作:ミレニアムキッチン 2002年7月11日発売 プレイステーション

SCESOFT

少年時代に戻って

舞台となるのは伊豆半島沖、架空の島にある富海という田舎町。
昭和50年という時代背景で、8月1日から30日までまったりとした夏休みを過ごす。
主人公は民宿を営むおじの家に預けられた「ボク」。
ジャポニカの絵日記帳には自分の名前がつけられるが、みんなからはボクちゃんと呼ばれている。


一日の最後、就寝時間には自動でその日にあった出来事が綴られる。
セーブが出来るのはこのとき。
メニューを開いているとき以外は時間は一定で進んでいくので、プレイヤーが自由に時間を早めたり遅めたりはできない。



キャラクターデザインは上田三根子。主題歌は沢田知可子の「少年時代」。
キャラクターはアニメ調だが、実写調の部分があったり世界観に統一感がないのが気にかかる。



自由に過ごす

夏休みといえばラジオ体操。前夜の11時までに自ら日記を付けて就寝すれば6時半に起床してラジオ体操へと出かける。その後はおじ家族と朝食。
なんらかのイベントが始まることがあるが、基本的に好きなことをやっていればよい。


歩くときは×ボタンを押し、方向キーで向きを変える。なぜもっと操作しやすいようにしなかったのか不思議。
フィールドは一枚絵のようになっていて、端まで行くと画面が切り替わる。後から行けるようになるところもある。
海は泳ぐことが出来、息の続く限り素潜りできて探索できる。
海の中は3Dで、とても美しい。なにかが落ちていると光って知らせてくれる。


住人は恐ろしいほどに少ない。人とあまり出くわさないのだ。
日にちが経つと船で誰かがやってきたりする。日にちに限定で起こるイベントもある。
小2の女の子、光ちゃんに話しかけると、何をして過ごしたらいいのか占ってくれる。それはイベントが起こるヒントでもある。



図鑑を埋める


メインで遊ぶことになるのが魚釣りと昆虫採集。
海釣りと川釣り用の竿があり、釣る方法によっても捕れる魚が異なってくる。
捕った魚は図鑑にまとめられる。
釣った魚の平均サイズと最大値もファイリングされる。


昆虫は虫取り編みを使って捕まえる。
白や黒い物体がふわふわと飛んでいるのでそれをめがけて振り回す。
こちらも図鑑にファイリングされる。
虫かごに入れられる数は限られるので、入らなくなったら逃がしてやるか、標本にする。



こんなのも集める


カブトムシが捕れる木というのがあって、砂糖水を付けておくと蜜を吸いに来ている場合がある。
クワガタとカブトムシはいとこの少年達と虫相撲して遊ぶことができる。
戦わせた虫には戦歴がつくので、強くさせようと思ったら虫かごに入れておかねばならない。


肩たたきをするとお小遣いをくれるので、お金を貯めて駄菓子が買える。
サイダーの王冠を見つけたり前作よりもやれることが増えた。


一日が過ぎていくのがあっという間で、何かイベントがあるかなとちょっと歩いている間に一日が終わってしまうのが残念。
だけど、長すぎても飽きてしまう日もあるだろうし。ゲームに時間概念を入れるのはなかなか難しいことだ。
欲をいえばもっとイベントが増え、遊んでくれる少年がもっといて、ミニゲーム的な昔ながらの遊びや冒険がもっと出来ると良かった。
子供時代にだらだらと過ごした夏休みだからこそ、充実した夏休みであったら良かったと思う。……宿題はやりたくないけどね。脳トレやパズルゲームみたいなものだったらいいかな。



ジャケット
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団、ボクと秘密の地図