ゲーム録

テレビゲームについて語る

 数陣タイセン

パズル・対戦
任天堂 2007年6月7日発売 ニンテンドーDS

NINTENDOSOFT

盤上対戦

マス目のある盤に1〜5までの数字が書かれた手札を並べて得点を稼いでいくゲーム。
手札はランダムに5枚配られ、一枚盤に置くと自動で補充される。
囲碁のように一手ずつ相手と交互に札を置く。
自分と相手の札は色で区別されており、アイテムを使う他はオセロのように色が覆ることはなく、基本的には自分の色札で得点を重ねる。


札には上下左右に接合部分がある。
札によって上部だけしかなかったり、左右だけにしかなかったりする。
札を並べるときはこの接合部分が重要で、接合部分をくっつれば連結して下記の条件で得点がもらえる。
数字を順番通りに並べると「数列接合」。同じ数字を並べると「同数接合」。連結させていって一筆書きのようにして一周繋げることができたら「包囲接合」。すべての連結部分をふさいだら「完全接合」。
これらは一手で複数同時に起こることがあり、いってみれば連鎖のようなもの。
自分の色札で繋げなくては得点にはならないが、虹色の札は相手が置いたものでの自分の札のように扱える。



盤の特徴

一人用のモード「物語」では荒れた世界を復興させるという一応のストーリーがついている。
フィールドを選んで対戦。対戦相手はコンピューターで、勝てば新たなフィールドや大陸が出現する。
フィールドというのはつまりは盤のことで、様々な形がある。
マスにはギミックもあり、札を置くと得点が減少したり、アイテムを入手したりする。
得点を重ねていくとそのフィールドが「発展」してプレイ途中で盤の形が変わったり、吉方位が変わったりする。



アイテムには札の色を虹色に変えたり、接合部分を増やしたり、アイテムを仕掛けた場所に札を置くと別の場所へ飛ばしてしまったりと、マリオカートのような一発逆転もあったりする。
特にマスに仕掛けを置くと相手にはどこへ仕掛けたかがわからないようになっていてスリリング。



対戦

ワイヤレス通信で4人まで対戦が可能。2対2でも遊べる。また、Wi-Fiで対戦もできる。
対戦フィールドや、得点の目標値、持ち込みのアイテム数、一手の制限時間を決められる。
フリー対戦ではコンピューター相手に対戦。「物語」を進めていけば対戦相手や使用できるフィールドが増えていく。



そのほかには「お題」というのがあって、配られた手札、手数で目標得点に到達させる詰め将棋のような問題がある。
こちらも「物語」を進めていくと増え、全部で6巻ある。1巻につき16問と試験問題5問がある。
これだけでも結構なボリュームで、能率的に高得点をとる方法を知ることもできる。
やっていると数字ばかりを気にしがちだが、数字を並べられなくても何重にも包囲する方が高得点となる場合もある。


対局ゲームとしてのおもしろさと、パズル的なゲームとしてのおもしろさがあってよい。
相手に邪魔をされないように札をうまく配置して高得点を取るか、逆に相手の思惑を読んで妨害するか、相手の手札やアイテムが見えないだけにおもしろい。
アイテムも相手を邪魔するだけじゃなくて、得点を二重取りするようなときにも使えていいアクセントになっている。


このソフトのストーリー部分をのぞいた簡易版がDSiウェアで発売されているのでおすすめ。