ゲーム録

テレビゲームについて語る

 探偵神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに・・・

アドベンチャー
データイースト 1990年9月28日発売 ファミコン
データイースト 2009年6月30日バーチャルコンソールダウンロード開始
SONOTASOFT VIRTUAL-CONSOLE

ストーリー

新宿歌舞伎町で探偵事務所を開いている神宮寺。様々な事件を手がけているが、公園で犬を見かけたとき、1年前の事件をふと思い出した。
知り合いでもある新宿淀橋署警部の熊野が偶然その場に現れ、その事件について回想するという形でゲームは始まる。


1年前、熊野からズタという犬を預かったときのこと。知り合いの関東明治組組長、豪造から連絡を受け時部署に出向くとある依頼をされる。細川信子という女性の自宅から絵画が盗まれたというのだ。警察沙汰にしたくない事情があるらしい。
殺人事件が起こらない、一見地味な内容であるが、回想シーンはセピア色で描かれ、なんとなく悲しい事件だったんじゃないかと思わせる哀愁がある。
公園なんかじゃなく、しっとりとしたジャズなんかがかかっているバーで語ってほしかったが……。



2つの方向から

絵画盗難事件の一方で、神宮寺の助手、洋子は母の行方を捜している健一という少年を連れ帰っていた。洋子は少年についての調査を開始する。
神宮寺と洋子を並行して進めていくが、切り替えは物語の進行と共に自動で切り替わる方式。


現在の熊野に話を聞かせている途中や、調査の途中で選択肢がはさまることがある。
プレイヤーがきちんと事件を理解し、推理できているか確認のためであり、コマンド総当たりの調査と違って少し緊張感がある。
こんな具合に新たな試みもあっていいのだが、少々ボリュームが少ないかな。
あと、ゲームを再開するときは4桁のパスワードが必要となっていたり、再開ポイントが決められていて、セーブした時点ではなく少し手前からもう一度やらなくてはならないことがあるのがやっかい。