ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ラビラビ外伝 ウィッチズキャット (Witch's Cat)


アクションパズル
シルバースター 20011年6月29日発売 ニンテンドー3DS
SONOTASOFT 3DSWare-Review

魔法を駆使して

チェシャ猫のアリシアはある人に会いたくて、魔女に人間の姿に変えてもらった。
ワンダーランドから人間世界への道のりには女王が仕掛けた者たちが行く手を遮る。
魔法を使いながらゴールの扉を目指すパズルアクション。


画面の上部にはステージごとに決められた魔法の制限数が出ているので、それ以内でゴールを目指す。
魔法にはそれぞれ届く距離があり、ジャンプや落下をしながらでも発動可能。
ファイアはオバケを攻撃したり、氷のブロックを1つ分壊したりする。また、ロックが掛けられた扉はステージ内のすべての燭台に火を灯せば解除される。
アイスは敵や味方のキャラクターを凍らせることができる。動いているキャラクターなら、適所で凍らせたりすることで足がかりをつかむ。
サンダーは通常ブロック、氷のブロックをアリシアの目の前まで引き寄せる。5マス離れたところまで魔法は届くが、引き寄せられる場所はアリシアの目の前限定。
メテオは通常ブロック、氷ブロックとも破壊できる。しかも、ブロック同士が繋がっていればそれらもすべて破壊する。



変化能力も


魔法は人間の姿をしているときだけ使用可能。アリシアは元の姿であるチェシャ猫にも姿を変えられる。
猫になればアリシアの倍の跳躍力になる。
あと、背が低いのでアリシアでは天井の針につっかえてしまうような通路でも通れる箇所がある。
人間の姿の時だけ乗ると消滅する床などもある。


サンダーは仲間の帽子屋を引き寄せて頭上に担ぐことができる。
帽子屋が上に重なっていればそれもすべて頭に乗せて運ぶことができるので、足場が作れたりする。
敵のチェシャ猫には行く手を遮られ、跳ねとばされてしまうが、飛ばされることによって行けなかった場所へ行けたりもする。
動いている敵を針山に誘導して、その頭上に乗っかって安全に移動したりと、解決方法は多岐にわたって、シンプルで小さい画面構成ながらも結構難しい。
ステージ数は50と、そこそこ豊富。
立体視を活かしたゲームではないので、この先、3D非対応のゲームが出てきたっていいと思った。

 ポケモン立体図鑑BW

ユーティリティ
ポケモン 2011年6月17日発売 ニンテンドー3DS
SONOTASOFT 3DSWare-Review

360度から眺める

ポケットモンスターブラック・ホワイト」で登場したポケモン150体あまりを集めることができる図鑑。
ソフトはニンテンドー3DSで無料でダウンロードできる。
はじめは16体しかいないけど、いつの間に通信を使って1日に3体まで自分の所へやってくる。
やってくるポケモンはランダム。
100体を過ぎたあたりからいつの間に通信では入手できなくなってくる。
そこで、ワイヤレス通信を使って他のプレイヤー同士でコピーし合うことができる。
プレイヤーそれぞれがいつの間に通信で得るポケモンが違うので、補完しあうのだ。


ポケモンはスライドパッドを動かしてぐるぐるといろんな方向から眺めることができる。
まさに立体! それぞれに鳴き声とアクションがあるから驚き。
図鑑というだけあって、簡単な説明文と分類や特性、覚えられる技など掲載されており、攻略本のような充実度。
名前から検索できたり、一覧にある技をタッチするとそれを覚えるポケモンが一覧になったり、デジタルならではの利便性がある。
ダウンロードソフトなので、今後ポケモンがパッケージで発売されたら3DSソフトから直接この図鑑を参照できたりもするんだろうか。
ゲームキャラに限らず、図鑑ソフトはもっとほしいところ。



ARで写真を撮る

ポケモンの説明欄に黒と白のARマーカーが表示されているが、このマーカーをカメラでとらえると、現実の世界にポケモンが登場する。
ポケモンのプロフィールにもあるように、それぞれ大きさが違うので、同じ大きさのマーカーを並べてもちゃんとポケモンの大きさの違いが出ている。

↑ペインターでマーカーを書いて撮影。
パソコン画面から飛び出しているように見える。


マーカーを動かすか、カメラで回り込むかするとポケモンをいろんな角度から眺められる。
ジャイロセンサーを使っており、マーカーが机の上に置いてあるときはポケモンが机の上に立っているように見え、壁に貼ったマーカーを写したときはマーカーの前に立っているように見える。

↑床に置いたとき

↑紙を垂直に持ったとき

↑マーカーをいろんな方法で撮影してみる。

ポケモンがアクションを取っている最中も撮影できる。


ARマーカーを使ってポケモンを撮影するとシールがもらえる。
シールの数が増えると機能も増えていき、図鑑でポケモンを眺めるとき、LRでズームできるようになったりする。
ARマーカーでしか入手できないポケモンもあり、その場合はARマーカーをカメラでとらえたときに図鑑に追加される。
それ以外のポケモンでまだ自分のソフトにやってきてないポケモンの場合はシールにARマークが追加されるだけで、それがどんなポケモンなのかまだわからない状態。
しかし、そのポケモンいつの間に通信で優先的にやってくるようになってるらしい。


無料でこのソフトが遊べるのは任天堂ポケモンがタッグを組んでいるからなのだろうけど、3DSでこんなことができるソフトとしておもしろいし、今後に期待できるなと思った。



ジャケット
ポケットモンスターブラック

ニンテンドー3DS 1万円の値下げ!!

いつの間に通信任天堂の岩田社長から3DSにお知らせが送られてきました。
8月11日に本体価格を下げるようです。
「いちばん最初に応援してくださったみなさま」にアンバサダープログラムというのが提供されるという。
かねてからいわれていたけど、3DSの販売がかんばしくないので普及させる為に思いきった策に出たということらしい。


そんなに売れてない印象ではなかったので、こんなに早い時期に1万円も値下げするのは驚いたし、とてもインパクトがある。
ソニーが新機種の発売日を発表するころに値下げして、発売日にマリオとマリオカートを発売すればしのげそうなものだけど。
本当は3DSの極端な売上不振というよりは、ニンテンドーDSWiiの売上が激減した穴を埋めて、任天堂が得意とする客層のゲーム熱を冷めさせない為とも思える。
DS、ついでWiiと、同時に終焉が近づいてしまったのが痛い。
あと、思うようにソフトメーカーが付いてきてくれてない問題も解消されてないようだし。
DSシリーズは徐々に値を上げても不振に陥ったことはないので、この値段で売れない理由はなくなった。
地方でもすれ違いがもっと増えてくれればうれしい。


早期購入者には年末に展開予定のバーチャルコンソールのソフトをプレゼントするという。
ファミコン10本とゲームボーイアドバンス10本を無償でとは思いがけないプレゼント。
しかもプレゼント予定のGBAソフトは3DSにおいては販売予定はないらしい。
例としてあがっているソフトでは「マリオvs.ドンキーコング」がほしい。
旧作は結局最後まで遊びきらなかったりするので、携帯機でちまちまと遊べるパズルゲームが多いとうれしいな。
エッガーランドとか、ヨッシーのクッキーワリオの森通勤ヒトフデbit Generationsなどなど。
ファイアーエムブレム ゲームボーイウォーズアドバンスなどシミュレーションもいい。


ところで、この値下げ騒動。
今までのゲームハード業界ではどうだったのかと調べてみた。
そもそもハードがいつか値下げをすることは、早い段階でゲーム機を買うような人たちは知っている人が多いはずだから。


任天堂ファミコンの発売から10年後にAV 仕様のニューファミコンを半値近い値段で販売している。
ゲームボーイは1989年4月21日に12,800円で販売を開始、1994年5月1日に8,000円に値下げ。
ポケモンはまだ発売されてない時期なので、テコ入れしたとも受け止められる。
ポケモン以降はゲームボーイポケット、ライト、カラーと、様々なバージョンが出てきた。
値下げ競争が起こり始めたのはSCEが参入してからだろうか。


セガサターンは1994年11月22日に44,800円で販売を開始、1995年7月14日に34,800円へ。
プレイステーションは1994年12月3日に39,800円で販売を開始、1995年7月21日に29,800円へ。
両社とも7,8ヶ月たったころ1万円値下げした。
1996年6月23日、NINTENDO64が25,000円で投入されるのにあたって、PSはその前日に19,800円に値下げ。
PSは発売から約1年半で価格を半値にしてシェアを勝ち取ったのだ。


新機種の詳細がE3で発表されるまで値下げをしなかったニンテンドーDSも、初めは厳しい値段設定だったのかもしれない。
SCEを慌てさせたほどだったから。
PSPも苦しい値段設定を強いられ、プレイステーション3も発売前に値段を改定せざるを得なかった。
WiiPS3は性能が違うけど、任天堂が値段をけしかけたとも思える。
だから、3DSもPS Vitaの様子をうかがいたかったが情報が出てこない。
岩田社長が去年価格を発表したときには、こんなふうに電撃的に値下げすることも想定されていたのではないかと勘ぐってしまう。


マクドナルドの現社長だったか、30円値下げしましたではインパクトがなくて売上数はさほど変わらない。だから100円のハンバーガーには客を引きつける魅力があると。
さすがに前社長がやった60円のハンバーガーでは赤字に転落してしまったが……。
よくハードは利益がなくてソフトで儲けているといわれているが、ゲームはファストフードのサイドメニューで儲けるという感覚とは違う。
やっぱり、ソフトはメインだから。
だから任天堂には期待している。

 G.Gシリーズ コンベアこんぽう

パズル
Genterprise 2009年8月19日配信開始 DSiウェア
SONOTASOFT DSiWare-Review

箱詰めにして片づけろ!!

ベルトコンベアに乗って流れてくるいろんな色のペンギンのぬいぐるみ。同じ色の箱に詰めて片づけていく、「ぷよぷよ」のようなゲーム。


はじめはコンベアの上に5段にペンギンが積み重なっている。色はバラバラなので、赤い枠組みを十字キーで動かして左右を入れ替えたいところまで移動させて、Aボタンで枠内の左右のペンギンを入れ替える。そんなふうにして同じ色のペンギンを一カ所にかためておく。
ペンギンに混じって箱も一緒に流れてくるので、箱と同じ色のペンギンに隣接するように移動させると自動的にペンギンが歩いて箱の中に消えていき、箱も消える。


一定の時間が経つと1マス分コンベアが右に移動して、また左から5段に積み重なったペンギンが現れる。一番右端までコンベアが動いてペンギンが片づけられなかったらゲームオーバー。



思わぬ所でも連鎖

ペンギンを一定の数箱に詰められたらレベルアップする。コンベアの移動速度が上がり、ペンギンの積み重なっている数も増え、最終的には9段まで積まれている。
下の方にいるペンギンが消えると、その上にあるペンギンや箱が落下するので連鎖で消すことも可能。
ペンギンを片づけ、縦に一列隙間ができたときにはBボタンで右から左へと隙間をつめることができる。
Rボタンでコンベアを1マス分進めることもできる。


ペンギンが梱包された数は上部に記されているのだが、レベルアップ間近になるとコンベアのスピードも少し上がるので、素早く一度にたくさんのペンギンを梱包することが要求される。
単純ながらちょっとした時間でもできるので、ついついはまってしまうゲーム。ペンギンが歩いている様子や「ぺたん」と音を立てて落下するペンギンがかわいい。

 ひゅ〜ストン


落下アクション
ポイソフト 2011年6月7日配信開始 ニンテンドー3DS

SONOTASOFT 3DSWare-Review

新趣向のレーシング?

ポイソフトといえばWiiウェアの「王だぁ!!」を開発した会社だ。私はこのソフトをWiiウェアのソフトの中で2番目に長い時間遊んだ。
で、ニンテンドー3DS専用のダウンロードソフトロンチとして配信開始となったのがこの「ひゅ〜ストン」。
メーカーによるとジャンルは「声出ちゃう系落下アクション」とのこと。


操作はスライドパッドのみというシンプルさ。
そして、プレイヤーが操作するのも「石」。
石を井戸に放り込むと井戸の底へと落下していくのだが、なぜだか井戸の中には障害物がいっぱい。
障害物をよけながら井戸の底である水面までたどり着くとゴール。
放り込んだ石は画面奥に向かっていき、立体視を活かして中の障害物はどんどん画面手前に迫ってくるように見える。
スピードは自分で操作できず、落下することでアクセルを踏んでいる状態となり、加速度が増す。
コースは一直線で複雑さはないけど、アクションというよりはレーシングゲームに近い。



石の種類

「石」は宝石やスイカなど全部で10種類ある。
それぞれに特徴があって、石の大きさや加速度、マックス時のスピード、HPなどが違う。
HPというのはそのまま体力を意味して、障害物に当たると減っていく。
よりスピードにのって正面からぶつかると多くHPが削られる。
ゼロになってしまうとゲームオーバー。
なので、HPが無限大のゴムボールが初めから用意されていて、どんなに下手でもとりあえずゴールできるようにはなっている。


よいタイムを出すには「石」選びも重要。
ゴムボールのように障害物に当たると跳ね返りが大きい物はその分タイムロスとなってしまう。
何しろ狭い井戸のなかだ。障害物に当たらずすり抜け、速度を落とさないのがなにより重要。
石が大きいと体力もあるが、狭い隙間を通り抜けるのが難しくなる。タイムアタックには向いていない。


アイテムは体力を回復する黄色いバルーンだけ。
障害物の中でもドーナツは真ん中を通り抜けるとブーストがかかってスピードアップする。
ところがこのドーナツ、たまに真ん中があいていないダミーもある。
近くで見ればすぐにわかるがスピードが出ていると判断が鈍る。
浮遊しているクッキーは自分の方へ寄ってくるし、固定されていない柱に当たると柱が不安定になって落下していくので、落下していく柱にまたぶつかってしまったりと、一度ひっかかるとことごとく災難に襲われる。
特にスピードにのっていないと障害物が目の前に迫ってきて画面を遮る時間が長くなるのでやりにくくなる。
スピードの緩急は自分では操作できないこともあって、イメージ以上に難しいゲームだ。


また、「石」には慣性がかかっていて、方向キーを押しすぎると思ったより右へ行ったり左へ行ったりするので難しい。
自分はレーシングゲームのそんなところが慣れなくて好きじゃないのだが、このゲームはなんだかはまってしまう。
それぞれの「石」には井戸に投げ込まれるエピソードがあってそれもまたユニーク。
毒薬の入ったビンなんてのもそうだけど、マトリョーシカの特性を考えついた人はすごいアイディアマンだなぁと思う。