ファイナルファンタジー２　(FINAL FANTASY II)

ロールプレイングゲーム
 スクウェア　1988年12月17日発売　ファミコン
スクウェア　2009年6月16日バーチャルコンソールダウンロード開始
SQUARESOFT　VIRTUAL-CONSOLE

異色作？はたまた原点？

ＦＦシリーズの中でもちょっと異質となった第二弾。なんとジョブがない！　キャラクターの個性が重要視されていて、ゲームの要所要所でよくしゃべる。ドラマチックだし、そういう意味では非常にＦＦらしいのだが。

シドとチョコボも初登場する。
フィールド上の演出効果もなかなかのもので、竜巻が起こったり、町が滅びたり、地形こそ変わらないが、時間が進んでいるというかんじがする。
これは異色作なんかではなく、ＦＦシリーズの基盤なのか。少なくともストーリー、演出面においてはそんな気がする。ダンジョンも凝ってるし。

熟練度

キャラクター自身の個性はあるのだが、バトルにおいてはプレイヤーの自由自在。経験値というものがなく、戦闘でどんな行動をしたかによって熟練度があがっていくのもとなった。
武器は熟練度が決め手。弓を使えば使っただけ弓の攻撃力が増す（攻撃回数が増える）。逆に言えば、最初にどの武器を持たせていくか決めておかないと、どれも中途半端な熟練度になって使い物にならなくなるから注意が必要。

魔法は黒、白と分かれて熟練度があるわけではなく（ちせい、せいしんの上昇はあるが）、ケアル、ファイアなど個別に熟練度があるので、あとから入手した魔法は熟練度が１からとなるから、鍛え上げるのに苦労する。
終盤になって手に入る「アルテマ」という魔法は究極の魔法らしいというふれこみで、わざわざイベントで取りに行かされるのだが、熟練度１なので使い物にならない。ラスボスを倒すのにどうしても必要でもないし。試してないけど、ラスボスにクリティカルヒットでもするんだろうか……なぞの魔法だ。

そして禁断のパーティアタック。ＨＰとＭＰは攻撃を受けたり、魔法を使って消費していくほど最大値が上がっていく。これでわざと味方を攻撃し、ダメージを受けるとＨＰ最大値がどんどん上昇していく。アンチという魔法はＭＰを吸い取るので、ＭＰ最大値を上昇させるには味方にかけると手っ取り早い。

あと、戦闘では前衛と後衛を選ぶことが出来るようになった。後衛は剣などの至近距離の攻撃のときにダメージが少なくなり、弓や攻撃魔法の時に前衛と同じダメージを受ける。また、攻撃するときも同様で、後衛は飛び道具でなければ通常通りのダメージを与えることが出来ない。

情報収集

なかでも変わっているのは情報収集のコマンド。人に話しかけると左側に小さな小窓が現れることがある。
「おぼえる」「たずねる」「アイテム」とあって、人から聞いた話の重要単語を覚え、それを尋ねたり、持っているアイテムについて聞いてみたりすることができる。アドベンチャーゲームの要領だが、そんなに深い謎解きはなく、単調な会話に変化をもたらすぐらいなものだ。

ＦＦはアイテムを使うときにステータス画面へと切り替わるが、それだけに、画面上でのアイテム効果がイマイチわかりずらかった。体力を回復するとかそういったことならよいが、たとえばＦＦ１でいうと、リュートを吹いて地下の入り口を開くとか、特殊アイテムを使うとき、ステータス画面からフィールド画面へ切り替えがないので瞬時にどうなったかが見えない。

ＦＦ２では特定のアイテムを使うときにステータス画面を開くのではなく、小窓のコマンド画面をひらき、アイテムを選択する。そうすることで画面の切り替えなく特定の場所でアイテムを使うことが出来る。たとえば、女神像に仮面をかぶせるとか、飛竜を呼び寄せるとか、使ったあとになんらかの演出がリアルタイムで見られるのだ。
これはＦＦ３のＢボタン操作につながっているが、詳しくはパート３で述べよう。