ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ゴルフ (GOLF)

スポーツ・2P対戦
任天堂 1984年5月1日発売 ファミコン
NINTENDOSOFT

シンプル

ベースボール、テニスに続く任天堂スポーツゲーム第3弾がこの「ゴルフ」である。国内だけで240万本以上を売り上げ、ファミコンソフトでは5位を誇り、スポーツゲームでは現行機をあわせても歴代1位で「みんなのGOLF」もこれには及ばなかったというから驚きだ。


当時はまだまだ高級なスポーツであったから、このソフトを手にした人は実際にはきちっとコースを回るゴルフをやったことがない人が多かっただろうと思う。そこが野球ゲーム人気との違いだろうか。野球ゲームが好きな人はやはり経験者や、プロ野球が大好きという人の方が圧倒的に多いと思うのだ。
ゴルフゲームは現在も野球ゲームに比べたら操作もゲーム内容もシンプルで、初期の物と劇的に変わったという部分はあまりない。変わったといったら、ハードウェア的な部分で、たとえばタッチパネルを使った「大人のDSゴルフ」や、センサーを搭載したリモコンを使う「Wii sports」だろうか。それでも「みんなのGOLF」はプレイステーションでのスポーツゲーム売り上げNo.1なのである。
シリーズ化したらマンネリ感が出てしまうが、ゴルフゲームの人気はあなどれない。


任天堂はその後、「マイクタイソン・パンチアウト」というボクシングゲームを出し、ついでサッカー、ディスクシステムではバレーボール、卓球、アイスホッケーを出しているが、2006年12月2日に発売される「Wii Sports」にはベースボール、テニス、ゴルフ、ボクシング、そして任天堂にとってはおそらく初めてのボーリングを収録している。
グラフィックもキャラクターも操作もシンプルな出来になっているようなので、高度な操作性とキャラカスタマイズ、きれいなグラフィックに慣れてしまっているユーザーがどんな評価を下すのかも楽しみだ。


さてさて、話をファミコン版ゴルフに戻そう。このゲームはゴルフクラブを振ってボールを飛ばすという、ごくシンプルなゲームである。18ホールのみながら、バンカーや池などあり、変化に富んだコースだ。「Wii Sports」のゴルフにもオリジナルのほかに、このファミコン版の中の9ホールを3D化して収録しているということだ。
また、グリーンには芝目があって、<マークを並べることによって表現されており、パットしたボールが自然と曲がっていったり、思ったよりボールが進まなかったり、芝を読むのもなかなか難しい。



3点打法

画面右上にはいろんな情報が出ていて、そのコースのパーの打数、自分が打った打数、風向きと風速、そのコースのカップまでの距離がわかる。その下にボールをショットする人物があり、画面左半分にはコースの全体図が表示してあって、現在のボールの位置もわかる。ボールがグリーンにのったときだけ画面切り替えがある。
ちなみに、打った後の残りの距離は表示されない。キャディーさんもいません(笑)コースの全体図を見て自分で判断することになる。


まずは十字キーの上下でドライバー、アイアン、サンド・ウエッジ、パターなど14種のクラブから使うクラブを選択する。そのクラブがどのくらいの飛距離があるのか全く表示されないので、あらかじめそれを知っておくか、やりこんで慣れる必要がある。
そして、打つ方向はデフォルトでは、ボールからカップを繋ぐ直線の方向に矢印が向いているので、方向を変えたければ左右のボタンで方角を変える。ただし、その角度は結構大きいので、打つタイミングでフックやスライスをかけることになる場面もある。

ショットはAボタンで操作。Aボタンを押すと画面の人物がスイングを開始し、それと同時に人物の下に表示されている横長のゲージにあるポインターが左方向へ動いていく。プレイヤーはそこに注目しなければならない。そのポインターが左端に行くほど大きく振りかぶって力強くショットする。なので、状況に応じてAボタンでそのトップの位置を決める。


そうするとポインターは右方向へ戻っていくので、グラフィックのボール真下あたりにあるゲージの白い部分のところでタイミング良くAボタンを押すとまっすぐへ飛んでいく。インパクトの位置が左側だとボールの左をたたいたことになり、ボールはスライスする(右にそれる)。逆にゲージの白い部分の右側でAボタンを押すとフックになる(左にそれる)。
そのAボタンの3回の操作と、打ったときの風向きによってボールの方向と距離が決まる。単純なゲームだけに、アンダースコアで回ることについ熱中してしまう。



対戦プレイ

2人でプレイすることも可能で、マッチプレイとストロークプレイがある。
やり方は通常のゴルフと同じように、2打目からはカップから遠い方から打っていく。
マッチプレイというのはどちらかがカップインした時点で終了となり、カップインした方が一勝となり、次のホールへと進む。
ストロークはどちらもカップインまで進め、18ホールトータルでのスコアを競う。



任天堂発売のゴルフ

任天堂が今まで発売してきたゴルフゲームをあげておく。

発売日 タイトル  
1984/5/1 ゴルフ FC
1987/2/21 ゴルフJAPANコース DISK
1987/6/14 ゴルフUSコース DISK
1989/11/28 ゴルフ GB
1991/9/20 マリオオープンゴルフ FC
1999/8/10 マリオゴルフGB GB
2001/5/11 モバイルゴルフ GB
1999/6/11 マリオゴルフ64 N64
2003/9/5 マリオゴルフ ファミリーツアー GC
2005/11/10 大人のDSゴルフ NDS
2006/12/2 Wii Sports Wii


大人のDSゴルフ
大人のDSゴルフ


Wii Sports
Wii Sports