ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ドンキーコング (DONKEYKONG)

画面固定型アクション
任天堂 1983年7月15日発売 ファミコン
任天堂 2006年12月2日バーチャルコンソールダウンロード開始
NINTENDOSOFT VIRTUAL-CONSOLE

アーケードより移植

ドンキーコング」は1981年よりアーケードで稼動開始。1982年にはゲーム&ウオッチに登場した。1983年、ファミコン本体と同時発売となったのが、移植版「ドンキーコング」である。
容量の都合なのか、はたまたアーケードもまだまだ現役だったからなのか、アーケードでは4面ループであったが、ファミコンでは3面に割愛されている。


マリオのペットであるゴリラのドンキーコングは、マリオのガールフレンド、レディを誘拐し、建設中のビルに立てこもった。マリオがレディーを取り返すというのがその内容。
ドンキーコングといったらジャングルのイメージだが、初代ドンキーコングは都会に現れた暴れん坊のゴリラ、キングコングを彷彿させる。



実は悪役

先に説明の通り、ドンキーコングは悪役である。アーケードのころはまだ名前もついていなかった男がプレイヤーとなってレディーを救う。
舞台となるのは建設中のビルってことなので、足場は鉄筋だ。マリオは一番下の段からスタートし、ドンキーコングがいる最上段まで登っていってレディを助け出す。

まず、1面ではドンキーコングはタルを投げつけてマリオの邪魔する。タルはコロコロと転がってくるので、ジャンプして避ける。次の段へ移るときは梯子を登っていく。タルは画面の端までくると下の段に転がっていくが、途中、梯子から落ちてくることもあるので注意しないといけない。
ハンマーを取ると、自動的に何度も振り下ろし続けるので、タルから火の玉からすべてを壊すことが出来て無敵状態となる。だが梯子を登ることができないので、一定時間の経過を待って次へ進む。


2面では上下に動くリフトが登場して、それにうまく飛び乗り横方向へと進んでいく。3面は鉄筋を支えているボルトをゆるめ、最上階のドンキーコングを落とすというもの。マリオがボルトの上を通ると抜けるので、すべて抜けばクリアとなる。


クリアボーナスは画面に表示されているが、時間が経つと共に減っていくので、早くクリアしたときほど多く得点が加算される。ゼロになったらタイムオーバーとなってしまう。



しばらく休眠

生みの親である宮本茂氏は、このゲームをポパイのキャラクターでやることを想定していたようだが、版権の問題でオリジナルキャラを作らねばならなかったという。その後、ファミコン版でも「ポパイ」は出ているが、そちらよりこの「ドンキーコング」のほうがゲームとしてのアイディアがよく練られているように思う。


海外でもウケの良かったドンキーコングであるが、「ドンキーコング3」のあと約10年のブランクがあいてシリーズが再開されているのがなんだか意外だ。今となっては任天堂の主要キャラクターなのに。
だが、「スーパードンキーコング」が発売されるまで、ユーザーの中でも決して忘れられていた存在ではなかったのは、インパクトがあるキャラクターだったということだろう。



移植作品で遊ぼう


ファミコンミニ 『ドンキーコング』
 GBA 2004.2.14