ゲーム録

テレビゲームについて語る

「トワイライトプリンセス」を考察する

ゼルダの伝説シリーズをストーリー面から徹底解析します。
それぞれのシリーズの繋がりはどうなのか?
ネタバレ含みますのでご注意を。



主人公は?

ハイラル王国の隅にあるトアル村に住む青年。影の領域でも魂だけとならず、獣の姿になることから、勇者であったことがわかり、緑の衣をまとう勇者となる。光の精霊からは「身にまといし緑の衣はかつて神に選ばれしいにしえの勇者のもの」といわれ、勇者の亡霊からは「気高き獣の精神をそなえる。それは勇者の血族に受け継がれるもの」といわれている。

マスターソード

迷いの森の奥地にある朽ち果てた「時の神殿」の跡地にある台座に刺さっている。ゼルダ姫によれば、神が使わした勇者ならその剣を抜くことができ、リンクにかけられた邪悪な魔法を解くことができる。
剣を抜くにあたって集める物は何もない。

聖地とトライフォース

ガノンドロフゼルダ姫、リンクの3人は神に選ばれし者で、手の甲にトライフォースの紋章があるが、詳しくは語られていない。ガノンドロフは聖地を探してハイラルにやってきたようだが、聖地が具体的にどこにあるのか、聖地に踏み込んだのか、それもよくわからない。
制作者の裏話としてこの作品は「時のオカリナ」の数百年後のハイラルといわれているので、ネタバレにならないようにあえて詳しいことを述べていないのかもしれないし、つじつまの合わないことが出てくるのを避けたのかもしれない。

ゼルダ

神に選ばれしハイラルの姫。影の世界の支配者ザントに攻め込まれ、最終的に「死か降伏か」を迫られ、後者を選ぶ。その結果ハイラル城付近は黄昏の黒雲が立ちこめ影の領域となり、生物は生きているのか死んでいるのか、魂だけの存在となってしまった。
ザントはゼルダに交渉していることから、例によってハイラル王はすでに暗殺されたのであろう。

ミドナ

影の結晶石に秘められた魔力を使った者たちは聖地ハイラルを追われ、神によって影の世界へと送られてしまった。ミドナはその一族の末裔。ミドナこそがトワイライトプリンセスであり、その世界はある程度の秩序は保たれていた。ミドナはザントによって影の世界から追い出され、リンクと共に旅をする。
もはや影の世界に行くにはザントの力がなければ行けない。だが、光と影を繋ぐのが陰りの鏡というのがあり、ハイラルを守る賢者に託された。ザントを倒すため影の世界へ行ってくれとリンクにお願いするが、鏡はザントによって4つに砕かれていた。
ガノンが倒れた後、ミドナの呪いは解け、元の姿に戻る。陰りの鏡はミドナによって粉々に砕かれ、光と影の道は完全に絶たれた。

ガノンドロフ

盗賊の首領。聖地求めてハイラルへとやってきたが、何をしでかしたのか6人の賢者たちによって砂漠の処刑場のてっぺんにある鏡の間で貼り付けにされる。水の紋章を持つ賢者が剣を突き刺すが、ガノンドロフもまた神に選ばれし者で、手の甲にトライフォースの紋章があった。ガノンは水の賢者を殺し、剣を抜き取る。しかし、その後残された5人の賢者によって剣もろとも陰りの鏡によってどこかへと封じ込まれた。影の世界を征服していないことから、ガノンは影の世界とは別の場所に封じ込まれたと思われる。
一緒に封じられた剣もどんな剣なのかはわからない。台座にマスターソードが存在するからそれとは別の剣であろう。それとももう一度作られたのか?
そして、殺された賢者も後継者が未だいない状況。「風のタクト」ではマスターソードに祈りを捧げた賢者が殺され、真の力が発揮できないとあるが、ここではリンクが持つマスターソードには影響がないようだ。
封じされたガノンの憎悪や怨念が邪悪な魔力となって影の世界の住人ザントに移り、自分自身はいつの間にか光の世界へと復活を果たし、ゼルダを捉えてハイラル城に結界を張って閉じこもった。リンクに倒された時、「これが光と闇の歴史の始まりだと思え」と意味深な発言をしている。
最終的にトライフォースがどうなったかはわからないが、それぞれに宿ったままのように思う。

光の四精霊

ラトアーヌ、フィローネ、オルディン、ラネールという獣のような姿をした精霊が神の命を受けハイラルを守っている。かつて、黒き力、影の結晶の魔力を使って世界を治めようとする者がいた。精霊はその禁断の力を3つの場所に封じた。

時の神殿

時の神殿は森の聖域の奥地にあり、朽ち果てている。マスターソードはそこにある。再び訪れた時、剣を台座に差し込むと時空を旅し、朽ちる前の時の神殿へと行くことが出来る。その台座にもう一度剣を差し込むと階段が現れ、「時のオカリナ」ではなかった内部へ入ることが出来る。
そのほかのダンジョンと違って、扉を開いた時に埃が落ちてこないので、作られて間もない時代へとやってきたのか、もしくは人の出入りがあるということだ。
最上階にはコピーロッドを守る剣士がいて、最下部では陰りの鏡によってモンスター化した蜘蛛がいる。現在に戻ってくると、あまりに古い時代のコピーロッドなので、その力は失われてしまっていた。

天空人

ハイラル人よりもっと神に近い存在の天空人がいた。時の神殿には天空人の技術が詰まっており、コピーロッドも天空人が造ったものである。忘れられた里にはかつてハイラル王家に仕えていた一族の血を引く者がいる。天空の杖、すなわちコピーロッドを持った使者が現れるのを待っており、天空の古文書を渡す使命があった。どうやらシーカー族のインパの血を引く者らしいが、カカリコ村を離れてへんぴな場所にいる。
リンクはフクロウの形をした石像を動かして欠けた部分を入手し、古文書を解読。カカリコ村の教会地下で天空の都へと行ける大砲を見つける。
時のオカリナ」では光の賢者ラウルのみがどこの一族の者なのかが明かされていなかったが、天空人の末裔かもしれない。

6人の賢者

神の命により陰りの鏡を守る者。「時のオカリナ」で使われていた賢者のメダルの模様と同じ模様が使われている。姿はみんな同じ仮面を付けた独特の風貌をしている。水の賢者がガノンのよって殺されたためか、ゾーラ一族は悲惨な状況だ。キングゾーラもすでに死んでおり、女王はザントによって殺され、後継者の王子は初めショックから立ち直れずに王になれなかった。




いよいよハイラルの歴史の流れを考察する
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