ゲーム録

テレビゲームについて語る

 聖剣伝説2

アクションRPG
スクウェア 1993年8月6日発売 スーパーファミコン
スクウェア 2008年9月9日バーチャルコンソールダウンロード開始
SQUARESOFT VIRTUAL-CONSOLE

世界の中心マナの木

ファイナルファンタジーの外伝としてスタートした聖剣伝説も、今作から独り立ち。
ファイナルファンタジーにおけるクリスタルが、本シリーズにおいてはマナの木と近い性質を持っている。
万物の根源はそれにあるが永遠でもなくて、また悪に利用されやすい絶大な力をもっている。


主人公のランディはよそからやってきたみなしごだが、実は母はマナの種族で、父はタスマニカ共和国の騎士で、いつも助言をくれるジェマとは旧知の仲。
ある日、瀧の麓に刺さった聖剣を抜いてしまったことから事態は急変。村からも追い出され旅に出る。
パンドーラ王国の大臣の娘プリムと、帝国軍の襲撃にあった妖精村の生き残りポポイと出会い、悪の根源へと立ち向かう。



敵をズバッと

アクションRPGなので、3人パーティとはいえ1人だけ操作キャラを選んでプレイする。
他のキャラはオートで行動し、接近戦をするのか、敵から少し離れたところに動くようにするのか、あらかじめ設定して決めておける。
ボタン一つでキャラクターをチェンジして操作可能。
また、マルチタップを使えば3人でそれぞれのキャラクターを動かして戦闘に望める。


武器による攻撃は、Bボタンでアタックする。
攻撃するとパワーカウンターが0になる。
時間と共に回復し、100%になると威力が充分に発揮される。
連打しても大きなダメージは与えられないということだ。
装備している武器によっては敵との距離に間がもてる。
ムチは手元から長く伸び、距離がとれるので敵からの攻撃を避けやすい。
反面、ナックルなど接近戦は敵の動きを見て近づかないと攻撃を食らいやすい。


また、Bボタンを押しっぱなしにすると力を溜めて、ボタンを離したときに必殺攻撃を繰り出す。
武器レベルが上がるほどたくさん力が溜められ、強い技が使えるようになる。
力を溜めている間は歩くスピードが遅くなるので敵との距離に気をつけたい。
必殺ワザは魔法とは違うので、ワザを繰り出すときには敵に攻撃が当たる場所にいなければならない。


武器によっては攻撃以外にも使え、剣で草を刈ったり、ムチで崖の向こうの杭に絡ませて飛び移ったり、使い道はいろいろ。特定の魔法で結界を解く場面もある。



熟練度

武器には剣やムチ、ヤリ、グローブ、弓等あるが、これらの武器はそれぞれ1つずつしか入手しない。
武器はレベル1から始まり、ボス戦などでそれぞれの武器パワーを入手後、鍛冶屋のワッツに鍛えてもらうとレベルが上がり、武器の名称も変わる。


装備して戦闘すると熟練度が上がる。
前記のとおり、熟練度がマックス状態になっただけでは次へのレベルアップはできない。
武器レベルが鍛えられた後で次のレベルへと移るというシステムで、1つだけを使い込んでやたらと強くはできない。
以上のようなことから、剣は1本しか存在せず、3人同時に剣を装備することは不可能だ。
能率良く手持ちの武器を回して装備させ、それぞれの熟練度をあげるのがいい。


魔法はプリムとポポイが使うことができるが、魔法を使うには精霊の力が必要だ。
行き先々で精霊を見つけ、仲間にくわえる。
水のウンディーネ、火のサラマンダー、月のルナ等がいて、性質の異なる魔法が扱えるようになる。
また、同じ精霊でもプリムとポポイでは使える魔法が異なり、おもにプリムは守備・回復系の魔法を操り、ポポイは攻撃・攻撃補助の魔法を使う。


魔法にもそれぞれの精霊ごとに熟練度があり、使うほど熟練度は増す。
武器と同様に、精霊のレベルを上げるにはマナエネルギーが必要で、各所のマナの神殿などを訪れ、共鳴すると得ることができる。
これは精霊個々に必要ではなくて、すべての精霊のレベルが共鳴したマナエネルギーの数と同じになる。
また、レベルが上がれば使える魔法も増える。



リングコマンドシステム


武器の持ち替えや、装備、アイテム使用、魔法使用、ステータス確認等、すべてはリングコマンドをつかう。
これはキャラクターそれぞれにリングを出すことができて、キャラクターの周りにアイコンがリング状に並び、直感的に装備したりアイテムを使ったりできる。これがとても便利だ。


リングを出している最中はポーズがかかる。
魔法を使うときは非操作キャラのリングを出して魔法を使うことが可能だ。
魔法をかける相手を選択して発動するので、攻撃はアクションだが、魔法はコマンド式に近い。



脇役たち

猫の行商人ニキータは、へんぴな場所にひょっこり現れる。
人里離れたところにいるせいなのか、強気の商売で、物が高め。
大砲屋は世界各地に兄弟がいて、世界各所にぶっとばしてくれる。
フラミーは白竜の子供で、太鼓を鳴らすと現れ、背中に乗せてどこへでも自由に空を飛ぶことができる。


アクションRPGなので戦闘がスムーズで楽しく遊べる。
自分ばかりに夢中になりすぎると仲間のダメージに気づかず死なせてしまうこともある。
ボス戦ではランディを操作して仲間は敵と距離を取るように設定して、魔法で攻撃と回復にまわるなどしないと、ウロウロしてダメージばかり受けてしまうこともある。
アクションPRGで3人を一緒に戦闘させるのは難しいけど、でもトータル的によくできたゲーム。
つくづくスーファミのころはいろんな「発明」があったもんだなぁと思う。