ゲーム録

テレビゲームについて語る

 ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち (DRAGON QUEST VII)

ロールプレイングゲーム
エニックス 2000年8月26日発売 プレイステーション

ENIXOFT

封印されし島々

広大な海の上にぽっかりと浮かぶエスタード島
周囲には他の島はなく、島民は平和な日々を過ごしていた。
主人公とグランエスタード王国の王子キーファは、島民が近づこうとはしない「禁断の地」と呼ばれる遺跡を探索する。
幼なじみのマリベルも加わり、見つけた神殿に向かう。


台座の上に石版をはめ込んで地図を完成させると、来たことのない地へ降り立っていた。
そこは魔物がはびこる世界で、またエスタード島へと戻ってみると、エスタード島のそばにはさっき訪れた見知らぬ島が浮かび上がっていた。
石版をはめて完成させた台座から行ける世界は過去の世界で、どうやら封印されていたようなのだ。
元の世界に戻すためにと、主人公らはふしぎな石版を集めるが……。



ドラクエらしさはそのままに

建物も人物も3Dになっているものの、雰囲気は従来のまま。スーファミRPGにはよくあった斜め見下ろし視点。そのままでは建物の裏を見ることができないが、LRボタンでアングルを変えることが出来るので、見えていなかった場所に宝箱が置いてあったりする。
また視点をはるか上空からの見下ろしにしたりもできる。
ムービーはそれなりに凝ったものになっているが、通常プレイしているキャラクターとのギャップがある。でもそれはプレステ初期のゲームにはありがちなことだ。



戦闘シーンでは今まで通り、敵の姿しか見えない。魔法のエフェクトやモンスターのアニメーションはあるが、それほど派手なものでもない。
転職のシステムも今までと同じようなかんじで行える。基本職が10と、基本職をいくつかマスターすると転職できる上級職が10。
モンスターのこころを持っていると、そのモンスター職に就ける。モンスターを仲間にして戦闘で戦わせることはできなくなった。



新要素


ドラクエIIIに仲間の商人を町に在住させるイベントがあったが、それを発展させたイベントがある。
町を転々としていると、その町を出たがっている住人に出くわすことがあるが、彼らに移民の町を紹介してあげることができるのだ。
住人が増えていくと町も発展し、住人の職種(牧師や商人、ならずもの等)によっても発展の仕方が異なってくる。



モンスターを仲間にできないかわりに、モンスターパークが登場した。戦闘後に起きあがるモンスターをモンスターパークに送ることができる。
モンスターはそこに定住するが、主人公らが訪れても襲いかかることはなく、話をしてくれる。
モンスター図鑑は常に持ち歩くことができ、戦ったことのあるモンスターを閲覧することができる。


世界ランキング協会というのは力、かしこさ、かっこよさのステータスを競うもので、常にランキングがボードに張り出されており、1位を取るとアイテムがもらえる。前作のベストドレッサーコンテストの流れを汲むものだ。


やり込み要素はそんなにないものの、石版を集めて大陸を復活させていくシナリオが長めなので、クリアまで結構な時間がかかった。クリア後の追加ダンジョンもあり、かなり長い時間遊べる。操作もややこしくないので手軽にできるゲームだ。