ゲーム録

テレビゲームについて語る

 すりぬけアナトウス

パズル
販売:任天堂 開発:キーズファクトリー 2010年9月7日発売 Wiiウェア

NINTENDOSOFT WiiReview WiiWare-Review

ありそうでなかったパズルゲーム

迫ってくる壁には穴があいているので、その形に合わせて立体的なブロックの「カタマリ」を回転させ、通り抜けていくパズルゲーム。
テトリスのブロックに形が似ているが、立方体が複数組み合わさったカタマリになっているので、平面的に360度回転させるだけではなくて、ブロックを奥や手前に倒すようにして回転させることもできて、真横から見て様々な形に変えることができる。


ステージモードは「ステージクリア」と「エンドレス」「トリックチャレンジ」がある。
カタマリは最初は1種類しかない。すごくシンプルな形。
テトリスと違い、ランダムに形の違うブロックが登場するのではなく、1つのステージで1つの種類のカタマリをずっと操作する。いってみればそのカタマリがプレイヤー自身のようなもの。
穴をくぐり抜けられなければ壁にぶつかって破壊され、残機がなくなればゲームオーバーとなる。



コンボとトリック

壁の穴には赤い宝石のようなものが2個あって、それを同時に2個取るような形で通り抜けるとコンボとなり得点が加算される。続けて取り続ければ高得点となる。


壁の穴はカタマリよりも大きくあいていることがある。ひとまずカタマリを穴の形に合わせると黄色いシルエットとして残るので、壁にあいた穴をシルエットでふさぐようにしてカタマリを回転させる。シルエットと穴の形が同じになるとトリックとなって得点が加算される。続けて次の壁でもトリックを成立させれば高得点となる。


このゲームは高得点を狙うことこそが醍醐味といってもいい。最初はまずはコンボだけを狙って進めれば設定されたハイスコアを更新できる。
トリックを完成させてコンボを狙って通り抜ければ1つの壁で両方得点が得られる。



ステージクリアモード。

壁がいくつか立ちはだかっているので、時間内に用意された壁をすべて通り抜けられればステージクリアとなる。
穴の形はランダムではなくて固定なので、何回かやって覚えるとクリアしやすい。
時間はかなりぎりぎりに設定されているので最初から結構難しい。
初めのうちはただ通り抜けるだけで精一杯。


1つのカタマリにつき3つのステージがある。クリアすれば新たなカタマリと背景が追加される。
カタマリの種類はNO.1〜NO.5の5種類。5種類×3でステージ数は全部で15。そのステージをすべてクリアすると新たなカタマリEXが登場する。と同時にそれぞれのカタマリにステージEXが追加されるので、ステージ数は全部で24となる。
ハイスコアをすべて更新すると背景EX2が出てくるが、カタマリEX2というのはあるんだろうか?あるんならホームページで存在だけでも教えてほしいものだ。

エンドレスモード

壁の穴の形はランダムで、プレイヤー数がなくなるまで挑戦し続けることができる。
10枚の壁を通り抜けるとレベルアップし、徐々にスピードが速くなる。
たまに1upキノコが登場して、取ることができたら1upする。

トリックチャレンジ

こちらも壁の穴の形はランダムで、迫ってくる壁を通り抜けていくのだが、「トリック」を成立させなければ通り抜けることができない難関のモード。1枚の壁に2カ所以上穴があいていることもあり、1カ所ずつトリックを確定させていかねばならない。
10枚の壁を通り抜けるとレベルアップするが、エンドレスに比べればさほどスピードは速くならない。代わりに10枚目の壁はボス壁となっていて、これだけは穴の形はランダムではなくレベルごとに固定で複雑な形をしている。



まとめ

最初のうちは立体的なカタマリに四苦八苦して、自分には難しすぎ……とも思ったが、どの方向にボタンを押せばこの形になるというのがなんとなくわかってくると俄然おもしろくなった。3D表示できれば少しはわかりやすくなるだろうか。ニンテンドー3DSでも発売されればいいと思う。
ステージクリアでは自分の技量を加味しつつ、どこを決めてどこを捨てるか考えないと時間内に到達しなくて、欲張りすぎてもハイスコアを残せないってのはおもしろい。
Wi-Fiでランキングが登録できるのでつい夢中になる。



慣れかもしれないが、キーコンフィグができたらよいと思った。自分はヌンチャクスタイルでもパッドのような感覚で持っているので、右の人差し指にかかっているBボタンで時計回り、左のZボタンで反時計回りと、LRボタンであるかのような直感的な感覚で使えたらよかった。
あと、カタマリが邪魔になって壁の穴が確認しにくい時があるのが難点。



ジャケット
テトリス パーティープレミアム