ゲーム録

テレビゲームについて語る

 タッチ!カービィ (Touch! Kirby)

スクロールアクション
任天堂 2005年3月24日発売 ニンテンドーDS

NINTENDOSOFT

すべてをタッチペンで

プププランドに現れた魔女は魔法をかけてあたりを絵画に変えてしまった。
カービィもボールに変えられてしまう。
プレイヤーの手元には虹色に光る絵筆が残された。
絵筆(タッチペン)でタッチパネルに線を描いてカービィを誘導させるアクションゲーム。


カービィは動き始めるとずっと一定方向で自動的に転がり続ける。
壁にぶつかると逆方向へ転がっていく。
そこでタッチペンを使ってカービィを誘導させなければならない。
転がっていく先でペンを使って虹色の線を書くとカービィはそれに沿って転がる。
下の段から上の段に坂道をつくって誘導させたり、穴に落ちないようにラインを引いたりするのだ。
ジェットコースターのレールのようにひねった円を描けば、それに沿ってカービィは転がっていって加速する。


虹色の線は壁の役割も果たし、カービィの転がる方向を変えるだけでなく、レーザーや大砲、噴射火炎などを遮る。
そのほかにもタッチしてブロックを壊したり、仕掛けを始動させたり、すべてをタッチペンで操作していくことになる。



コピー能力も

敵をタッチするとしびれるので、その状態でカービィ接触すると敵をやっつけられ、特定の敵だとコピー能力を身につける。
また、カービィをタッチするとダッシュするのでその状態の時ででも敵を倒せる。
コピーを外したいときは画面の角の文字をタッチする。
バーニング、ホイール、トルネイド、ストーンなど全11種。
能力を使いたいときはカービィをタッチ。
なので、コピー能力を持っているとダッシュができなくなってしまう。


トルネイドやバルーンはカービィを数回タッチするとどんどん上昇する。
ストーンやフリーズでは虹のラインを滑り落ちていくことができるので、敵を次々になぎ倒すことも。
特定の仕掛けはコピー能力が必要なものもある。



メダルを集める

1ステージに3つのメダルがあり、集めるとメダルチェンジャーで「おまけ」と交換できる。
メダルを取るにはコピー能力で仕掛けを外したり、取りにくい場所にある物もあるので、いつものカービィ通り、とりあえずクリアするのはさほど難しくはないが、コンプリートするにはある程度の腕前が必要。


そのほかにもサブゲームが豊富。
クリアしたレベルのステージは「レインボートライアル」で遊べる。
タイムアタックと、ライントライアルの2種でそれぞれ成績がよいとメダルがもらえる。
ライントライアルは虹のラインをいかに使わずにクリアできるかが要。


中ボス戦のミニゲームも個別にあそべる。
一筆書きのペイントパニック、トロッコに乗ってタッチペンで誘導させるトロッコチェイス、タッチペンでトランポリンのようなラインを書いてピンボールのように遊ぶブロックアタックの3種。


あと、なんでこんな機能を付けたのか、自分の周りでピクトチャットで遊んでいる人を見つけると知らせてくれる機能がある。
参加するを選ぶと電源が落ちるので、再び電源を入れてピクトチャットに参加するというもの。
DSを買ったときはピクトチャットがなんだかすごいと思ったものだが、使わなかったな(笑)。
すれ違い通信は見ず知らずの人とできて重宝するのだが……。


さてさて、総評としては、タッチ操作は新しくて悪くないんだけど、カービィがずっと転がり続けているので忙しい。
水中ではカービィが浮いてこないように虹のラインで押さえつけなくてはならなかったり、ボールのカービィは弾むので狭い画面の中ではコントロールしにくかったり、意外と難しかったりもする。
でも、画面に何かを描くのは画面を直接タッチして描く方が、Wiiリモコンで空中に描くよりずっと描きやすいので、こういうゲームはDSの方が向いている。
DSのゼルダの伝説もおもしろかったし、タッチペンオンリーのアクションゲームも印象ほど悪くはないと思う。



ジャケットジャケット
 タッチ!カービィ      毛糸のカービィ