ゲーム録

テレビゲームについて語る

 真・女神転生II

ロールプレイングゲーム
アトラス 1994年3月18日発売 スーパーファミコン

SONOTASOFT

前作の世界観を引き継ぎ

人間による爆破行為や地殻変動によって激変した東京は「TOKYOミレニアム」として再興した。
そこは環境汚染から守られた巨大施設のような場所であり、ガイア教徒を弾圧しメシア教徒が支配、人々には階級による差が出来ていた。
主人公は第1級市民の娯楽である生死をかけた戦いの戦士として日々を過ごしている。
彼には記憶がない。
ヴァーチャルバトルの施設で訓練していると、その仮想空間にSTEVENと名乗る車いすの男が現れる。
ある事件が起こって悪魔がはびこる世界になるだろうといい、悪魔召喚プログラムを渡され、主人公は事件の解明に乗り出すが……。


前作(→レビューページへ)のその後の世界を描き、システムも踏襲した続編である。
LAW(ロウ)とCHAOS(カオス)という概念もあり、主人公が利用した施設や行動なのどで変動していきエンディングにも影響する。
道具を売っているジャンク屋や宝石をアイテムと交換してくれるRAG'S SHOPがある。
カジノの施設が初登場。SUPER27、LUCKY SYMBOL、JOKER&STARS、BACCARA、KENO、BIG&SMALL、CODE BREAKERといったコインスロットやカードゲームがあり、コインを稼ぎアイテム交換できる。



アームターミナル

第2級市民である主人公はアームターミナルというゴーグルのようなものの使用が許可されている。
プレイ画面はそのゴーグル越しに見ているという設定で、月齢や方位などが常に表示され、アームターミナルのコンピューターを使えばより詳細なステータスやオートマッピング機能を備えたマップなどを見ることが可能。
戦闘場面では複数の悪魔が出現しても1種類しかいないときは画面には1体の敵しか見えないが、画面上部に人型のアイコンがあって、その個数によって何体出現したかが一目でわかるようになっている。



悪魔を合体させる

そして、STEVENから送られてきた悪魔召喚プログラムもこのアームターミナルにインストールされている。 戦闘で「TALK」し、うまくいけば仲魔となってくれる。
仲魔を召喚するには魔貨(まっか)が必要となる。これは通貨単位のことで戦闘で得られる。
それに加えて仲魔を召喚したまま連れて歩くにはマグネタイト(MAG)が必要となる。
仲魔にはCPというのがあり、この値が大きいほどMAGを消費することになる。
歩くごとにMAGが消費されるので必要のない時は戻した方がよいが、また召喚するにはお金がかかるのである程度計画的に召喚せねばならない。


邪教の館では悪魔合体を行っている。仲魔にした悪魔を2体もしくは3体を合体できる。
あらたに魔法継承というシステムが採用され、一定の法則で合体後の悪魔に元となった悪魔の魔法が継承される。
合体後の悪魔が本来なら使えない魔法も、この魔法継承によって使えるようになるので、この法則を生かして悪魔を合体させていかないと終盤は厳しいことになる。


その点において難易度は高いかもしれないが、やはりこのシリーズが持つ独特の世界観は魅力的。



リメイク

cover
真・女神転生II
 PS 2002/3/20


cover
真・女神転生II
 GBA 2003/9/26