ゲーム録

テレビゲームについて語る

 大乱闘スマッシュブラザーズX レビュー2「ひとりで」編


「ひとりで」のモードは主にひとりで遊ぶためのもので、そもすれば、大乱闘よりも多く遊ぶことになるかもしれない。
やり込み要素もあって、上級者でも楽しめるようになっている。

シンプル

11連戦と、最後のボスを倒してクリアとなるモードで、難易度も5段階ある。
クリア(コンテニューしてもOK)すると使用したキャラクターのフィギュアが手に入る。
同じキャラで「やさしい」と「ふつう」をやってみたが、フィギュアは2体もらえた。
おそらくは、この「シンプル」でしかプレイヤーとして登場するキャラのフィギュアは手に入らないのではないだろうか。


内容は、戦う相手がひとりだったり、ふたりだったり、COMとタッグを組んだチーム戦だったり、次々と襲いかかってくる敵を追撃しまくったりと、ステージによって趣が異なり、自分が選んだキャラクターによっても対戦相手が変わってきたり、また、隠しキャラを出現させていたらそのキャラも敵役として登場したりと、やるたびに同じではなくて、なかなか凝っている。
ステージは大乱闘で使用するものと同じで、アイテムも落ちてくるので有効に使うといい。
体力はステージごとにリセットされる。
試合の合間には「ターゲットをこわせ」というボーナスステージがあり、これはミスしても残りの数は減らない。



イベント戦

クリアの条件が定められたイベントをこなしていくモード。
たとえばクッパで4人のマリオを相手にするとか、決められた順番の色でヨッシーを撃墜していくとか、シンプルとは違って連戦ではなく、1つずつこなしていけばOK。


ふたりでプレイすることもできて、そのときはひとりでやるイベントとは違う条件でのチャレンジになるので、ますます楽しめる。



競技場

ホームランコンテスト
サンドバッグをぶっぱなし、飛距離を測るゲーム。
ハンマー投げのような枠組みの中で、5秒間サンドバッグを叩き続け、まずはダメージをためる。
そして時間がきたら思いっきりぶっとばす。
ダメージが大きいほどよく吹き飛ぶ。
200%ぐらいためられれば1000メートルぐらい飛ぶようだ。


ターゲットをこわせ

「シンプル」の中に登場したのと同じものだ。
ステージ内の「的」を全部壊すのが目的で、穴に落ちるとゲームセットとなってしまう。
秘策は、ステージにおいている道具を有効に使ったり、キャラクターの特技である飛び道具(銃や弓矢)などを使って的を壊し、時間を節約すること。
「シンプル」の難易度を上げてチャレンジすると、ボーナスステージの「ターゲットをこわせ」もレベルの高いものが出現する。
そうするとこの「競技場」にも同レベルの「ターゲットをこわせ」が出現し、タイムアタックにチャレンジできる。


「組み手」
これは上級者向けのモードといっていいだろう。
次々と現れる敵をひたすらに倒し、百人斬りしたり、15分耐え抜いたり、めちゃくちゃに強い敵を相手に戦ったり、一筋縄ではない。




レーニン

ひとりで日々トレーニング。
使用キャラを選ぶ。
相手はランダムでひとり選ばれるが、その相手の行動を指定することができる。
大乱闘では向かってくる相手だが、トレーニングで相手が「何もしない」を選べば、使用キャラの必殺技とかを心おきなく練習できるのだ。



アドベンチャーモード 亜空の使者

スマブラをやったことがない私がこのゲームを手に取ったのも、このモードがあるからだった。
基本的には横スクロールアクションで、要所要所で画面が固定となり、画面に出現する敵を全滅させないと前に進めなかったり、ボス戦があったりと、実はアクションゲームにも向いているスマブラではあるが、横スクロールの場面では多少操作しづらい部分もある。


構成としては、ステージに入る前にマップがあり、1つのステージをクリアすると次のステージのポイントが現れ、駒を進めることができ、クリアしたところをもう一度難易度を変えてやることも可能だ。
現在どの程度ステージをクリアしたかパーセンテージで記されている。
一枚絵のマップにポイントが現れるのだが、マリオのゲームのように道がないので、バラバラな場所にステージが存在しているように見える。
ポイントのマークはまだクリアしていないところは「!」マーク、クリアしたところは旗のマークがつくのでそこで見分けることになる。
ステージには隠し扉があるので、そこに入ってアイテムを回収したりすると、そのステージをコンプリートしたということで王冠マークがつくようだ。


シナリオは亜空の使者が侵略してくるという場面を描いたオリジナルストーリー。
悪役としてクッパワリオが登場し、プレイヤーをフィギュアに変えてしまう機械を持っている。
自分としてはあっと驚く黒幕も登場して楽しめた。
ちなみに、セリフはない。
キャラクターの個性をつぶさない方法かもしれない。
そもそもマリオもドラクエの主人公みたいに、どんなゲームでもセリフらしいセリフってなかったような気がするし、ここでしゃべってしまってはダメだよね。


そもそも、なぜそんなにマップの位置がバラバラに進行していくんだろうと考えたら、それはキャラクターそれぞれが別の場所で悪の集団に遭遇しているからだった。
マリオは競技場で遭遇し、ドンキーコングはジャングルの中で、リュカは廃校の動物園からスタートとなる。
そしてそのほかの仲間と出会ってパーティを組む。
とはいっても、実際にはひとりずつ選んでプレイし、そのキャラクターでミスしたときに次のキャラクターが登場してその続きからプレイするという手法。
あれだけのキャラクターですから、もちろんパーティはいつくもあります。
あ、パーティというのは私が勝手に名付けているだけですのであしからず。
というわけで、いつくかの場所に点在するパーティの視点が切り替わってプレイするので、バラバラのように見えるのだ。
そしてそのあっちこっちにいるパーティが最終的にボスのところへ集結していくというストーリーだ。
けっしてマリオが中心というわけではありません。


このモードで重要なのは、隠しキャラがパーティに加わると、大乱闘でもそのキャラが使えるようになるということ。
隠しキャラの出現方法はいくつかあるが、これがたぶん手っ取り早いと思う。
あとは、フィギュア集め。
透明な四角いガラスのようなもの(はてなブロックのようなもの)がステージ上にあるのだが、その中にフィギュアが入っていることがある。
あとは、敵を倒したときにたまに黄金のフリスビーのような円盤が出てくるので、これを拾って敵に投げるとフィギュアに変えることができる。



感想

レーニングとシンプル以外は2人で協力して遊ぶことができるので、多人数で遊びたい人にも向いている。
「ひとりで」のモードだけでもソフト一本分はありそうなボリュームだ。
亜空の使者もとりあえずクリアまでに8時間ぐらいはかかりそうだ。
自分は5時間を過ぎたところでスネークと出会えた。
「待たせたな」って、本当、待ちましたよ。


初心者にもできることが売りのこのゲーム。
とっつきやすいことは確か。
一対一の格闘って気詰まりな感じもあるが、4人で大乱闘って、まさにこんがらがっておもしろい。
見た目の度派手さはないけど、アイテムの感じが任天堂らしい。
マリオカートの流れを汲んでいるよね。
それぞれのキャラクターの特技もユニークで豊富だし。
ただ、アイテムが小さすぎてなんだかわからないのがよくある。
いまのところアイテム集めに精を出しているけど、記録を出すのも楽しいし、ゲキムズにチャレンジするのも燃えそうだ。


さてさて、ざっと紹介したけど、レビューはまだまだ続きます。